◎「嵩神社」(ダケジンジャ)
島根県安来市宇賀荘町473地理院地図
主祭神:布都怒志命
『出雲国風土記』意宇郡の楯縫鄕の地名縁起として記された天石楯と呼ばれる大石を祀った神社である。
その名の通り、薄い石が楯のように立てられた形であるが、これを正面から見ると、鎧を身に着けた武人が上半身を見せている様な姿に見える。
右手にはコの字型の窪地があり、兵が身を伏せる場所かと思われるような構造である。
近くの清水峠は清水山と岳山の鞍部に当たる古代からの交通の要衝で、その警護の兵が置かれた場所なのではないかとも思われる。
・「雲陽誌」能義郡野外で「嶽大明神 布都怒志命をまつる~」
参道口は宇賀荘町から清水峠に向かう途中にあるが、日当たりのよい場所は草が繁茂し、少々わかりにくい。地理院地図
木間に入ると参道はしっかりそれとわかる。
清水寺側から清水峠に出て、そこから行くこともできるが、途中の中腹分岐がわかりにくく、間違えると岳山に一旦登って尾根筋を下る事になる。
途上水場はないので飲料水必携。
ここに社殿造営するのは資材運搬で相当苦心があり、維持管理も大変であろうと思われる。
(嵩神社 参道口)
・堤の堰堤を進み森に入る。地理院地図
(嵩神社 参道)
・石が苔のために滑りやすいのでロープが張られている。
(嵩神社 階段)
・階段下は100人くらいは集える広さがある平地である。
(嵩神社 境内景観)
・社殿右手上方に天石楯がある。御幣が見える。
(嵩神社 天石楯5
・後方
千年前に比べればかなり崩壊が進んでいるのであろう。
(嵩神社 清水峠)
・地理院地図
(嵩神社 清水峠)
・嵩神社方面への標識がある。が岳山に向かう山道である。
(嵩神社 岳山)
・ここを右に下ると嵩神社。左に登ると岳山。地理院地図
(嵩神社 岳山)
・岳山山頂。地理院地図 見晴らしは効かない。
ここから右手に下り嵩神社に向かうことができる。道はなく赤いテープ頼り。