○「多賀神社」
島根県松江市朝酌町970 地理院地図
主祭神:須佐之男命
祭神:伊弉諾命・伊弉冉命・宇津名媛命・事代主命・大己貴神
『出雲国風土記」嶋根郡に記載された「朝酌下社」
祭神は時代により変化している。
・「雲陽誌」嶋根郡-1-k31 朝酌/多賀名神で「伊弉諾尊神直日神大直日神をまつる~」とある。
又k36で「當社左の社ハ恵比酒是蛭児尊奈里船玉社者猿田彦命右ハ山王社大物主命多賀名神の末社奈里」とあり、恵比酒が事代主命ではなく蛭児尊としている。
須佐之男命が船でこの地に来て宮造りしたという。
熊野大神の御餼を調理した場所(五贄緒の處)だと云う。
「朝酌上社」の祭神が伊弉冊尊・宇津名媛命であるから、須佐之男命宮造りの際の祭神は伊弉諾尊であったのだと思われる。
須佐之男命を主祭神としながらも、現社名を多賀神社としているのはこれを裏付ける。