▲「那岐山」
標高1255(m) 地理院地図
岡山県と鳥取県の県境にある。
南の稜線部に「大神岩」と呼ばれる場所があり、伊弉那岐尊・伊弉那美尊が降臨したと云う。地理院地図
又、山頂を少し下った傾斜地に一塊の大岩があり、神名の線刻が複数ある。
特に名前はつけられておらず「神仏ポイント」の案内板がある。
西峰の神尾峰(1171m)地理院地図には、「那岐大明神」と呼ばれる神社が鎮座していた。
「那岐大明神」に関連する神社は鳥取県側に一社「那岐神社」、岡山県側に二社「宮内神社」・「諾神社」がある。
それぞれの社伝を比較すると、ある時期農作物の不作が続き、山頂での祭祀がままならなくなり相談の上それぞれの集落に近いところに分離移転させたのであろう。
社名から判断すると、主となったのが智頭町側の「那岐神社」で、副となったのが奈義町側だったのであろう。
登山道は岡山側と鳥取側にある。
鳥取側のほうが急峻で距離もやや長くきつい。
(那岐山・鳥取側)
・西仙コース登山口 地理院地図
駐車場は手前の川向うにある。
熊には出会わなかったが鹿には何頭か出会った。特に立派な角を持った雄鹿には見惚れた。
(那岐山・鳥取側)
・尾根筋に西仙コースの山道があり、しばらく断続的に鎖場が続く。
(那岐山・鳥取側)
・馬の背小屋 地理院地図
(那岐山・鳥取側)
・標高1000(m)標柱 地理院地図
(那岐山・岡山側)
・嘉永二年(1849)頃美作の住人が神名の線刻を彫ったと伝える。
「奈義神」「伊邪那岐命」「天照大神神」「伊邪那美命」
(那岐山・岡山側)
・下方から
那岐山自体は概ね花崗岩質だが、大岩として残るのは大神岩共々安山岩。