メモa
「三澤の池」(三沢池) 地理院地図
島根県仁多郡奥出雲町三沢の要害山(鴨倉山:標高418.5m)東中腹にある。
元は「刀研ぎ池」と呼ばれており、三沢城の水場であったのであろう。
今は小屋掛けされ、水を溜め、池の風情になっている。
池から流れ出る水が僅かなので湧き出す水量も僅かなのであろう。
少し下ると、猪のヌタ場とおぼしき場所があったが、その程度の水量である。
小屋掛け無く、水を溜めるようにもしていなければ、水が浸み出る程度のヌタ場のような場所であったであろう。
『島根県口碑伝説集』仁多郡 三澤氏の要害山 k81刀研池で、「人切場道を辿り進むこと十数歩、左方平坦地に在る。俗に三チ池と云ふ。」
とある。人を切った刀を洗い研いだ池である。明治初年頃諸病に功ありと騒がれたようだが、阿遲須枳高日子命(味耜高彦根命)に関する話は全く無い。
「三チ池」というのは道の傍の池という意味で「道池」のことであろう。
ついでに、三澤城の水場は、山頂本丸近くに井戸があった。城山が牧場となった際、牛が井戸に落ちたので埋めたという。
(案内板)
・なぜか三津池と表示されている。出雲風土記抄を参考したのであろうと思われるが、かなり誇張がある。
というか、「父の大神がご祈願され云々」とかどこにも記されていない。これを記した人物は『出雲国風土記』を読んでいないのであろう。