神社a
○「多賀毛利神社」
島根県雲南市吉田町吉田361 地理院地図
主祭神:大山祇神・大歳神
吉田町杉戸地区にある。
元は「大万木山」中にあったという。(元社地不明)
「大万木山」は出雲国風土記の「多加山」とされ、「毛利」は「森」の当て字であることから、多加森→多加毛利→多賀毛利と転じたのかと思われる。
「大万木山」は又「多賀山」とも云われ、この地域には多賀山氏という一族が居りその奉祭する社であったのかと思われる。
「杉戸大明神」・「大歳大明神」とも呼ばれて来た。
明治期に神社整理にかかり「兎比神社」に合社され、その後現在地に勧請され再建。
分社ではなく勧請社ということになったため「兎比神社」にも残される事になったのであろう。
(「兎比神社」では「多賀社」として合殿に祀っている)
「出雲国風土記」飯石郡「多加毛利社」に比定される。
(多加毛利神社 参道口)
(多加毛利神社 鳥居と社殿)
(多加毛利神社 本殿)
(多加毛利神社 境内石)
(多加毛利神社 境内石柱)
・「八代荒神」と彫られている
- ということなのであるが、少々疑問がある。
それは大万木山が多加山とされているのだが、出雲国風土記では多加山は三刀屋川の源とされており、近くを流れる川は三刀屋川の支流吉田川であり、三刀屋川本流とは異なる点である。(要小考)