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『出雲国風土記』総記
>佐多岬
>天逆鉾
☆岡山県総社市三須「吉備路温泉」
☆岡山県苫田郡奥津町「奥津温泉」
☆岩手県花巻市「ぎんがの湯」
☆熊本県阿蘇郡「地獄温泉」
☆熊本県人吉市「元湯」
☆山口県周南市鹿野「石船温泉」
☆山口県萩市下田万「田万川温泉」
☆大分県宇佐市安心院「深見温泉」
☆島根県鹿足郡「柿木温泉」
☆島根県鹿足郡「津和野温泉なごみの里」
☆島根県浜田市「美又温泉会館」
☆島根県浜田市三隅町下古和「コワ温泉」
★青森県つがる市「しゃりき温泉」
○山口県山口市阿東徳佐台「諏訪神社」
○山口県萩市須佐「黄帝社」
○鹿児島県鹿屋市吾平町神野「大川内神社」
○福岡県遠賀郡芦屋町「神武天皇社」
○福岡県行橋市南泉7-13-11「豊日別宮」
○福岡県築上郡築上町大字高塚794-2「綱敷天満宮」
◎山口県山口市徳地岸見字樋ノ口557「三坂神社」
◎島根県松江市鹿島町佐陀宮内73「佐太神社」
◎島根県松江市美保関町千酌1052「爾佐神社」
◎福岡県遠賀郡芦屋町「岡湊神社」
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不思議のnet世界
小学校に通う道は、畑を抜けて小川に沿って、 二人並んでは歩けないような小径であった。 閉鎖された映画館の裏に出て、壊れた物置小屋をくぐり抜け、 一度は旧街道を横切り、再び路地裏を通っていく。 帰り道は小石を蹴りながら、石の転んだ方に任せて帰る。 山に向かったり、川に向かったり、家とは全然逆の方向に向かうこともある。 見知らぬ家の庭を通り抜けたり、通りがかりの友人の家に上がり込んだり、 日が暮れるまで時間を気にすることなど無かった。 小径の傍には四季があり、枇杷や柿、蜜柑・無花果・柘榴等 色々なものを味わうことが出来た。 枇杷の木は木塀に囲まれた古屋の庭から、鬱蒼と茂り出ていた。 柿の木は畦沿いに、何本も立っており、それぞれ少しづつ甘味が異なり、 最後まで残るのが渋柿であった。 鳥たちは、そういう渋柿でもつついており、渋味を感じないのかと不思議に思っていた。 春先には蓮華が花開く。 蓮華畑に座り込み、蜜蜂を真似て、吸ってみるのだが、一向に甘くない。 これでどうして蜂蜜が出来るのか、これも不思議なことだった。 麦畑では、中に真っ黒な穂を持つ麦があり、これを見つけるのが楽しみであった。 白シャツに一振りすれば煤痕がつくのだから、これは無敵の宝刀なのである。 学校が早く終る日には、学校裏の山に登る。 そんなに高い山ではなく、木々も生い茂ってはいない。 道々スイバを探す。喉の渇きはこれで間に合う。 瀬戸内海が一望できて気持ちよい。 頂上を超え少し下ると、池がある。 自然のものなのか、人工のものなのか良く解らない。 ここで蛙やトンボと遊ぶのである。 給食残りの麺麭を草で結わえ、池に垂らす。 これで蛙が釣れる。 食いついたら、ぐるぐる回して「飛んでいけー」と飛ばすのだ。 ひとしきり遊んだら、山を下る。 登ってきた道を戻れば速いのだけれど、山越えしたついでにそのまま下る。 下りきったところに、同級生の家がある。お寺なのだ。 本人が居ようと居まいと関係なく、本堂に上がり込み、如来さんに見守られながらお昼寝。
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小学校に通う道は、畑を抜けて小川に沿って、 二人並んでは歩けないような小径であった。 閉鎖された映画館の裏に出て、壊れた物置小屋をくぐり抜け、 一度は旧街道を横切り、再び路地裏を通っていく。 帰り道は小石を蹴りながら、石の転んだ方に任せて帰る。 山に向かったり、川に向かったり、家とは全然逆の方向に向かうこともある。 見知らぬ家の庭を通り抜けたり、通りがかりの友人の家に上がり込んだり、 日が暮れるまで時間を気にすることなど無かった。 小径の傍には四季があり、枇杷や柿、蜜柑・無花果・柘榴等 色々なものを味わうことが出来た。 枇杷の木は木塀に囲まれた古屋の庭から、鬱蒼と茂り出ていた。 柿の木は畦沿いに、何本も立っており、それぞれ少しづつ甘味が異なり、 最後まで残るのが渋柿であった。 鳥たちは、そういう渋柿でもつついており、渋味を感じないのかと不思議に思っていた。 春先には蓮華が花開く。 蓮華畑に座り込み、蜜蜂を真似て、吸ってみるのだが、一向に甘くない。 これでどうして蜂蜜が出来るのか、これも不思議なことだった。 麦畑では、中に真っ黒な穂を持つ麦があり、これを見つけるのが楽しみであった。 白シャツに一振りすれば煤痕がつくのだから、これは無敵の宝刀なのである。 学校が早く終る日には、学校裏の山に登る。 そんなに高い山ではなく、木々も生い茂ってはいない。 道々スイバを探す。喉の渇きはこれで間に合う。 瀬戸内海が一望できて気持ちよい。 頂上を超え少し下ると、池がある。 自然のものなのか、人工のものなのか良く解らない。 ここで蛙やトンボと遊ぶのである。 給食残りの麺麭を草で結わえ、池に垂らす。 これで蛙が釣れる。 食いついたら、ぐるぐる回して「飛んでいけー」と飛ばすのだ。 ひとしきり遊んだら、山を下る。 登ってきた道を戻れば速いのだけれど、山越えしたついでにそのまま下る。 下りきったところに、同級生の家がある。お寺なのだ。 本人が居ようと居まいと関係なく、本堂に上がり込み、如来さんに見守られながらお昼寝。
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