[[神社]]

爾佐神社(にさじんじゃ) [[map:http://maps.google.com/maps?=%E7%88%BE%E4%BD%90%E7%A5%9E%E7%A4%BE&hl=ja&ie=UTF8&sll=35.563089,133.138327&sspn=0.00278,0.003744&hq=%E7%88%BE%E4%BD%90%E7%A5%9E%E7%A4%BE&t=m&z=18]]

もう随分前にどこかに記していたと思うのだが、見当たらないので消してしまったのかも知れない。ということで記憶を便りに再掲。
(サイトのデザイン変更した際、幾つかの頁を誤って消してしまったのである)

主祭神:伊邪那岐命・伊邪那美命・都久豆美神

島根半島北側、千酌にある神社。
千酌湾は、古代において隠岐との交通要所であった。

祭神のうち、都久豆美神(ツクヅミノカミ)というのは、月讀命のことである。
出雲国風土記、千酌の条で、都久豆美神がこの地で生まれたので地名となった。今は訛って千酌という云々(抄訳)。

伊邪那岐命・伊邪那美命を祭っているのは、都久豆美神の親神だからであり、
主祭神は都久豆美神であることは云うまでもない。那岐・那美二神を「命」と呼び、都久豆美を「神」と尊称しているのはその事を裏付けている。

これもどこかに書いたような気がするのだが、月讀命は、暦の神であり、潮の干満を測ることから航海神でもあった。
月讀命の生誕地を記した場所を他に聞かないから、真偽はともかく、よほど強い縁起がこの地にあったことは間違いない。

航海神として月讀命を見た場合、親神の2神は、那岐=凪、那美=浪、をその性格に持つことは指摘しておかなければならないだろう。
その場合に、天照神は無論太陽神であるが、スサノウは風の神としての性格を持つ。
「スサブル=強風が吹く」という意味である。

伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大神・月讀命・須佐能袁命、これら5神は海の民にとって航海する上で非常に大事ないずれも欠かすことの出来ない神々なのであった。

「爾佐(にさ)」と呼ぶ理由は今では不明となっているようである。一部には「西(にし)」であるとの説もあるらしいが疑わしい。

爾は尊称、佐は助ける、を意味し、「航海を大いに助ける」というのが爾佐の意味であろうと思われる。

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(雑記)
記しながら思った。
今はGPSとカーナビ&gogleMapなどで、住所が解れば、迷うことなく目的地に行くことが出きる。
かつて、各地の神社を訪ね歩いていた頃は、地図を片手に、あそこでもないここでもないと、かなり時間をかけて地元の方にも訪ねてようやく目的の神社を探し当てるというのが毎度のことであった。有名大社は別として中小神社は全く五里霧中といっても良い状態だった。(変人扱いされることも屡々)
今はnet上に、縁起から祭神まで詳細に記載されていたりするが、
そうなると困ったもので、現地に行かなくても行ったかのようなことになってしまう。
或いは、net上での記述に誤りがあっても気づかないままで終始してしまったりする。
今回、あえて記したのもそういう事が契機である。
勿論私は観光案内するために記しているのではないから、紹介は最小限に留めている。
この都久豆美神社訪ねた際も、周辺の小社を山越え谷越えして片端から廻ったが一々は記さない。
疑問のある場合には出来るだけ記すようにしている。

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