[[神社]]

◎熊野大社

URL=http://www.kumanotaisha.or.jp/

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延喜式巻十、出雲国187座(大2座小185座)、意宇郡48座
の筆頭に、熊野坐神社(名神大社)として記されている。

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神社案内は上記サイト等で見ていただくこととして、
この神社の祭神について考えてみる。

この神社で重要なのが「鑽火祭」という神事。
&ruby(ヒキリウス){燧臼};・&ruby(ヒキリギネ){燧杵};を用いて火をおこす事に関わる神社であると云うこと。

多少の変遷はあるようだが、現在は「伊邪那伎日真名子加夫呂伎熊野大神櫛御気野命」を祭っている。
伊邪那伎日真名子から、素盞嗚尊とされているのだが、これは先代旧事本紀に記されたことから素盞嗚尊と同一視されるようになったらしい。
敬称を全て取り去ると、「&ruby(ミケノミコト){御気野命};」これが祭神名となる。
ミケは御食であり、食事に関わる神格である。

ところで熊野大神についてであるが、素盞嗚尊を熊野大神と呼ぶ例は記紀にはない。
「熊野」という名が付く神としては、天照大神と速須佐之男との誓の際に生まれた神として古事記では熊野久須毘命、書記では熊野櫲樟日命(熊野忍蹈命・熊野大角命等)がある。


又、「加夫呂伎」については、「かぶろ」が稚児頭いわゆるおかっぱ頭のことで、伎が付くことから、これは幼い男の子という意味のようである。



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