神社a
◎「神原神社」
島根県雲南市加茂町神原1436 地理院地図
主祭神:大国主神・磐筒男命・磐筒女命
・出雲風土記抄4帖k30解説で「神宝大明神ノ社」
・雲陽誌k102p190では「神寶明神」
『出雲国風土記』大原郡神原郷の地名縁起となっている神社
延喜式内社
元の社殿は現在地の北北東約50m、赤川の松井淵と呼ばれる淵に面した墳丘上にあった。
江戸期の度々の社殿改修により、社殿は古墳上に建てられていることが知られていた。
昭和39年、赤川の氾濫の後、河川改修が計画され、その計画上「神原神社」が堤防部分にあたるため移転が計画され、
社殿部分の発掘調査が行われ、墳丘が方墳であり、竪穴式石室を持つことが解った。
発掘調査の際、景初三年銘のある三角縁神獣鏡が発見された。
景初三年銘入り三角縁神獣鏡は全国唯一のものである。
(景初は曹操が建てた北魏の二代皇帝曹叡時代の元号で景初3年は西暦239年)
ちなみに景初三年銘入り青銅鏡は他に大阪府の和泉黄金塚古墳から出土した「画文帯同向式神獣鏡」がある。
・全国遺跡報告総覧「神原神社古墳」
(神原神社 参道)
(神原神社 社殿)
(神原神社 拝殿扁額)
(神原神社 拝殿内)
(神原神社 本殿1)
(神原神社 本殿2)
(神原神社 旧社地 航空写真)
・洪水前の航空写真(1960年代)
(神原神社由緒)
・「資料-神原神社由緒」に別記
文末に「この由緒書は大正年代初期巻物の写しである。」とある。
(神原神社古墳)
・神社が移転され、本殿下の古墳も移設された。
(神原神社古墳 案内)
(神原神社古墳 )
・竪穴石室
(神原神社古墳 )
・本殿解体後、本殿下にあった古墳。
(神原神社古墳)
・景書三年銘三角縁神獣鏡
(出土品は出雲市の「島根県立古代出雲歴史博物館」で保存展示されている。)
(神原神社から高麻山を望む)
・河川改修された赤川を挟んで東方に「高麻山」が望める。