[[メモa]] ''山鳥の爪'' ふと思い出したので、忘れぬ内に記しておく。 以前どこかにサンカについて記したことがある。 以下は祖父の話だ。 サンカがある時祖父を訪ねてきたことがあるという。 「山鳥の爪はないか」とやって来たのだそうだ。 祖父は狩猟をやっており、剥製なども作っていたので、それをどこかで聞きつけたのであろう。 何にするのかと聞き返すと、病人が出たので爪を粉にして薬にするという。 祖父は山鳥の剥製の足を切り与えたと云う。 そのサンカはおおいに喜び帰って行ったという。 その後、祖父は山鳥を獲った時にはその足を切り軒干しにするようにした。 すると、かつてやって来たサンカが来るたびにそれを持っていくようになったという。 代わりに、各地の名産などを置いていったという。 山鳥の爪が何に効くのかは、失念した。