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''天平尺''

正倉院御物にある「[[紅牙撥鏤尺:http://shosoin.kunaicho.go.jp/ja-JP/Search?usageCode=00010]]&size(9){(コウゲバチルノシャク)};」を基準とした長さ。
正倉院御物にある「[[紅牙撥鏤尺:https://emuseum.nich.go.jp/detail?langId=ja&webView=null&content_base_id=100666&content_part_id=000&content_pict_id=000]]&size(9){(コウゲバチルノシャク)};」を基準とした長さ。

尺=0.297(m) /丈(10尺)=2.97(m) 
歩(6尺)=1.782(m) /里(300歩)=534.6(m)
尺=0.296(m) /丈(10尺)=2.96(m) 
歩(6尺)=1.776(m) /里(300歩)=532.8(m)

「出雲国風土記」記載の距離尺度は天平尺とされる。
---出雲国風土記の距離尺度が天平尺と異なるという説もあるが、次のような事情を考えるべきであろう。
すなわち、風土記記述の際の測量に「紅牙撥鏤尺」を持ち出して測った訳ではない。
「紅牙撥鏤尺」は基準とは云え儀式用に造られたものであって、頻繁にこれから直接複写された訳ではないであろう。
物差しを用いるのには何段階かのコピー過程があって出雲で用いられているのであろうから、その間に子細な誤差が重ねて生じ、元の「紅牙撥鏤尺」とは異なるものになることは当然起こり得る。
「里」のように大きな単位になればその誤差も相応に大きくなる。
その様にして発生した誤差をあれこれつついても詮なきことである。

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