[[神社a]]

◎''「西利太神社」''
島根県雲南市大東町清田67 [[地理院地図:https://maps.gsi.go.jp/#15/35.317699/132.985961/]]

主祭神:金山比古命
祭神:伊邪那美命・速玉男之命・事解之男命

[[『出雲国風土記』大原郡:https://fuushi.k-pj.info/pwk8/index.php?%E3%80%8E%E5%87%BA%E9%9B%B2%E5%9B%BD%E9%A2%A8%E5%9C%9F%E8%A8%98%E3%80%8F%E5%A4%A7%E5%8E%9F%E9%83%A1#p89c2762]]に載る「世裡陀社」とされていることから「西利太」は(セリダ)と読むのであろう。
雲陽誌では「辛明神」
明治に入り延喜式記載の「西利太神社」に改めたという。

「世裡陀」の[陀]は細川家本・日御﨑本・倉野本を見ると[阝色]と記され、これは[陒]を誤写したもののように思われる。
「世裡陀」の[陀]は細川家本・日御碕本・倉野本を見ると[阝色]と記され、これは[陒]を誤写したもののように思われる。
してみると元々は「世裡陒(セリギ)」であり、字義は(人里から隠れた険しい場所)と解することができる。
それが転じて(セリダ)と呼ばれるようになったものであろう。
セリダは近くを流れる清田川のセイダに通じる。
金山比古命を祭ることから鉱山に関連するのであろう。
下流の赤川に対して清田川と呼んでいるわけであるから、赤川が産鉄の川とすれば、清田川は産鉄以外の鉱物採掘が行われていたのであろう。
辛明神の辛(カノト)は銅若しくは金に通じ、現社地の少し下流に金成という地区がある事も併せ、現社地付近に金の鉱脈があり砂金が採れたのかと想像する。

伊邪那美命・速玉男之命・事解之男命は[[岩根地区:https://maps.gsi.go.jp/#15/35.315003/133.003042/]]にあった「熊野神社」を合祀したものである。
元はこの熊野神社が「世裡陀社」ではないかという説もある。
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