[[神社a]]

◎「勝日高守神社」

島根県安来市広瀬町富田782 [[地理院地図:http://maps.gsi.go.jp/#15/35.360391/133.186440/]]

主祭神:大己貴幸魂神

境内「月夜見社」祭神:月夜見神

----
中世尼子氏が居城とした月山富田城の山上にある。
[[『出雲国風土記』意宇郡で「加豆比乃高社」:https://fuushi.k-pj.info/pwk8/index.php?%E3%80%8E%E5%87%BA%E9%9B%B2%E5%9B%BD%E9%A2%A8%E5%9C%9F%E8%A8%98%E3%80%8F%E6%84%8F%E5%AE%87%E9%83%A12#m2a130c2]]
「延喜式」巻10出雲国で「勝日髙守神社」

日本書紀巻1-k48一書の六で、少彦名命が常世郷に渡ったのち、大己貴神がこの先国作りを共にしてくれる者はいないのかと
嘆いていた時海からやってくるものがあり誰かと問うと、汝の幸魂奇魂であると称し、日本國の三諸山に住みたいと言い、それが大三輪之神であると記されている。

この記述の元となった伝承を持つのが月山であり、欽明期に社が建てられたと伝える。

「髙守」は「髙森」であり、山頂にある森を意味する。
山腹(今の山中御殿跡あたりか)に「加豆比乃社」があり大己貴命を祀り、その奥宮として「加豆比乃高社」が祀られた。
「加豆比乃社」は後に藤原景清により対岸に移転。(富田八幡宮境内社[[「勝日神社」:https://fuushi.k-pj.info/pwk8/index.php?%E2%97%8E%E5%B3%B6%E6%A0%B9%E7%9C%8C%E5%AE%89%E6%9D%A5%E5%B8%82%E5%BA%83%E7%80%AC%E7%94%BA%E5%BA%83%E7%80%AC85%E3%80%8C%E5%AF%8C%E7%94%B0%E5%85%AB%E5%B9%A1%E5%AE%AE%E3%80%8D%E3%80%8C%E5%8B%9D%E6%97%A5%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E3%80%8D]])
「加豆比乃社」は後に藤原景清により対岸に移転。(富田八幡宮境内[[「勝日神社」:https://fuushi.k-pj.info/pwk8/index.php?%E2%97%8E%E5%B3%B6%E6%A0%B9%E7%9C%8C%E5%AE%89%E6%9D%A5%E5%B8%82%E5%BA%83%E7%80%AC%E7%94%BA%E5%BA%83%E7%80%AC85%E3%80%8C%E5%AF%8C%E7%94%B0%E5%85%AB%E5%B9%A1%E5%AE%AE%E3%80%8D%E3%80%8C%E5%8B%9D%E6%97%A5%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E3%80%8D]])

大己貴命が幸魂奇魂を迎えたのが鏡岩と呼ばれる岩といわれ、境内にあるという説もあるが境内からでは海は望めず所在不明。(今の三の丸跡辺りか)

幸魂は和御魂の一つで幸いをもたらす魂。何故か奇魂は祭られていない。奇魂は大神神社に祭られたものかとも思われる。

----
(勝日高守神社 前景)
https://fuushi.k-pj.info/jpgj/simane/yasugi-c/hirose-t/toda/katuhitakamoriJ/katuhitakamoriJ-a01.jpg

(勝日高守神社 社地)
https://fuushi.k-pj.info/jpgj/simane/yasugi-c/hirose-t/toda/katuhitakamoriJ/katuhitakamoriJ-a02.jpg

(勝日高守神社 参道)
https://fuushi.k-pj.info/jpgj/simane/yasugi-c/hirose-t/toda/katuhitakamoriJ/katuhitakamoriJ-a03.jpg

(勝日高守神社 拝殿)
https://fuushi.k-pj.info/jpgj/simane/yasugi-c/hirose-t/toda/katuhitakamoriJ/katuhitakamoriJ-a04.jpg

(勝日高守神社 拝殿内)
https://fuushi.k-pj.info/jpgj/simane/yasugi-c/hirose-t/toda/katuhitakamoriJ/katuhitakamoriJ-a05.jpg

(勝日高守神社 本殿)
https://fuushi.k-pj.info/jpgj/simane/yasugi-c/hirose-t/toda/katuhitakamoriJ/katuhitakamoriJ-a06.jpg

(勝日高守神社 本殿2)
https://fuushi.k-pj.info/jpgj/simane/yasugi-c/hirose-t/toda/katuhitakamoriJ/katuhitakamoriJ-a07.jpg

(勝日高守神社 案内板)
https://fuushi.k-pj.info/jpgj/simane/yasugi-c/hirose-t/toda/katuhitakamoriJ/katuhitakamoriJ-b01.jpg

(勝日高守神社 境内 月夜見社)
https://fuushi.k-pj.info/jpgj/simane/yasugi-c/hirose-t/toda/katuhitakamoriJ/katuhitakamoriJ-c01.jpg

----
---元は月読尊を祀る山であったのであろう。
「勝日高守神社」本殿は境内「月夜見社」を拝するように建てられたようにも思われる。
「勝日」は「日に勝る」ということであろうから、この地方特に島根半島では「天照大神」よりも海の神・航海神としての「月読尊」を奉る信仰が拡がっていることに照応する。
一部にある「戦勝の神」などというのは武家の発想。それなら荒御魂を祀っているはずである。

トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS