[[神社a]]

○「嵩神社」(ダケジンジャ)
[[嵩神社:https://fuushi.k-pj.info/pwk8/index.php?%E2%97%8E%E5%B3%B6%E6%A0%B9%E7%9C%8C%E5%AE%89%E6%9D%A5%E5%B8%82%E5%AE%87%E8%B3%80%E8%8D%98%E7%94%BA473%E3%80%8C%E5%B5%A9%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E3%80%8D]]に移動。

島根県安来市宇賀荘町473[[地理院地図:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.395723/133.284695/]]

主祭神:布都怒志命

『出雲国風土記』意宇郡の楯縫鄕の地名縁起として記された天石楯と呼ばれる大石を祀った神社である。
その名の通り、薄い石が楯のように立てられた形であるが、これを正面から見ると、鎧を身に着けた武人が上半身を見せている様な姿に見える。

右手にはコの字型の窪地があり、兵が身を伏せる場所かと思われるような構造である。
近くの清水峠は清水山と岳山の鞍部に当たる古代からの交通の要衝で、その警護の兵が置かれた場所なのではないかとも思われる。

・「雲陽誌」[[能義郡野外:https://fuushi.k-pj.info/pwk8/index.php?%E3%80%8E%E9%9B%B2%E9%99%BD%E8%AA%8C%E3%80%8F#xf967211]]で「嶽大明神 布都怒志命をまつる~」
---崇神云々については、崇神の頃祭神を布都怒志命として社が建てられたことを伝えているのかと思われる。

参道口は宇賀荘町から清水峠に向かう途中にあるが、日当たりのよい場所は草が繁茂し、少々わかりにくい。[[地理院地図:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.397210/133.281176]]
木間に入ると参道はしっかりそれとわかる。

清水寺側から清水峠に出て、そこから行くこともできるが、途中の中腹分岐がわかりにくく、間違えると岳山に一旦登って尾根筋を下る事になる。
途上水場はないので飲料水必携。

ここに社殿造営するのは資材運搬で相当苦心があり、維持管理も大変であろうと思われる。

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(嵩神社 参道口)
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・堤の堰堤を進み森に入る。[[地理院地図:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.397368/133.280962/]]

(嵩神社 参道)
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・石が苔のために滑りやすいのでロープが張られている。

(嵩神社 参道)
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・迷うことはない。

(嵩神社 鳥居)
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(嵩神社 階段)
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・階段下は100人くらいは集える広さがある平地である。

(嵩神社)
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(嵩神社)
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(嵩神社 社殿)
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(嵩神社 扁額)
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(嵩神社 境内景観)
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・社殿右手上方に天石楯がある。

(嵩神社 天石楯)
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(嵩神社 天石楯2)
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・左方向

(嵩神社 天石楯3)
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・この位置からだと楯のように見える。

(嵩神社 天石楯4)
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・右方向

(嵩神社 天石楯5
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・後方
千年前に比べればかなり崩壊が進んでいるのであろう。

(嵩神社 天石楯6)
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・右後方

(嵩神社)
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・天石楯右奥にコの字の窪地がある。

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(嵩神社 清水峠)
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・[[地理院地図:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.398260/133.284609/]]

(嵩神社 清水峠)
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・嵩神社方面への標識がある。が岳山に向かう山道である。

(嵩神社 岳山)
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・ここを右に下ると嵩神社。左に登ると岳山。[[地理院地図:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.397228/133.285747/]]

(嵩神社 岳山)
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・岳山山頂。[[地理院地図:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.396143/133.286068/]] 見晴らしは効かない。
ここから右手に下り嵩神社に向かうことができる。道はなく赤いテープ頼り。
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---すでに記したが参道を進み、ここに辿り着き、天石楯を見上げると、この岩が兵の姿に見えてドキッとする。
出雲側が、東からの侵略を防ぐための軍事的基地であったと思えるのである。
コの字の窪地は兵糧の保管場所にふさわしく、清水峠に寄せてくる外敵を迎え撃つには、この地に兵を隠しておくのが最善の方法であったように思われてならない。
一方、清水峠の直北には、清水峠に攻め寄せてくる者達を清水山側から眼下に攻撃できる様に道が造られている。
峠の南北から攻撃できるその一方を担っていたと思われてならない。
ここに「布都怒志命」というのは、『出雲国風土記』秋鹿郡や出雲郡にある「所造天下大神」の御子「和加布都怒志命」(和加布都奴志能命)のことであろう。[和加]は[若]であろうから、「和加布都怒志命」が成長して「布都努志命」と呼ばれたのであろう。
「布都」は「布が集まる場所」という意味である。
(書紀に記された、出雲国譲りを迫った磐筒男・磐筒女の御子「経津主神」ではない)
天石楯というのは、天からもたらされた防禦の楯という意味が本来であろう。
この場所は、出雲側の場所であり、東から来る者達が出雲を攻めるために身を潜める場所ではない。


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