これ迄仏教関連のことはあまりというか殆ど記したことがない。

父方祖母は真言宗のお寺さんの出だし、母方祖父母は浄土真宗の安芸門徒。
学生の頃には臨済禅にはまっていたりもした。
どこぞの評論家のように「私は仏教徒です」等と宣言して、何事かを語る様な真似をしなくても、
がきの頃から染み付いているものはある。

それでも、宗教というもの全体に一種の抵抗感がある。
なんだかんだ云っても胡散臭い。
栂尾明恵上人以外には不淫の僧はいないと云われていることがその事を物語る。

たとえば仏教に関して云えば、輪廻を断ち解脱すると云うのは生命の連続性を断つと云う事に等しく、
生きることが罪でしかない。
他の宗教も似たり寄ったり。
人の不安や恐怖に巣食う。
そういう本質でありながら、宗教対立で死を要求するなど、非人間的以外の何ものでもない。

死後の世界など無い。少なくとも過去数千年証明された事実としてはない。
それが科学的態度というものだ。

それはさておき、観音について少々記してみた。
「観音菩薩」としなかったのは、菩薩は過程であるから。



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