[[文献]] 『&ruby(チョウカンカンモン){長寛勘文};』 平安後期長寛年間(1163~1165)に編纂された勘文 勘文というのは、朝廷に提出された調査報告書。 甲斐国八代荘で、熊野本宮大社と甲斐守藤原忠重の間に荘園をめぐる対立が起き、熊野側が朝廷に提訴。 朝廷はこの争議に対し、中原業倫に調査を命じた。 この際提出された文書を纏めたものを長寛勘文という。 この中に、熊野信仰の最も古い資料とされる「熊野権現垂迹縁起」が残されている。 ---- ・富山市立図書館蔵[[「長寛勘文 書写本」:http://base1.nijl.ac.jp/iview/Frame.jsp?DB_ID=G0003917KTM&C_CODE=0099-002005]] ・高知県立図書館蔵[[「長寛勘文 書写本」:https://www.library.toyama.toyama.jp/wo/rare_book/index?rare_book_list_flg=1&page=88&lines=10&value_id=747]] ・内閣文庫 群書類聚 [[「長寛勘文」:https://www.digital.archives.go.jp/item/705965.html]] --- ここでは内閣文庫「長寛勘文」を扱う。