[[文献]]
[[『古事記』]]

''&color(blue,){『古事記』序};''



臣安萬侶&ruby(マヲ){言};す。それ、&ruby(マロカレ){混元};既に&ruby(コ){凝};りて、&ruby(キザシ){気象};未だあらわれず。名も無く&ruby(シワザ){爲};も無ければ、誰か其の&ruby(カタ){形};を知らむ。
***臣安萬侶言。夫、混元既凝、気象未效。無名無爲、誰知其形。 [#a23d33dd]
---「爲」を岩波文庫では(わざ)と読んでいる。「無為」は(動きがない}の意味。

然あれども、&ruby(アメツチ){乾坤};初めて分かれて、&ruby(ミハシラノカミ){参神};造化の&ruby(ハジメ){首};となれり。&ruby(メヲ){陰陽};ここに開けて、&ruby(フタハシラノカミ){二霊};&ruby(モロモロ){郡品};の&ruby(オヤ){祖};となれり。
***然、乾坤初分、參神作造化之首。陰陽斯開、二靈爲群品之祖。 [#u5ac9bb7]
---「乾坤」を岩波文庫では(けんこん)とそのまま読んでいる。

その故に、&ruby(ヨミジウツセミ){幽顕};に&ruby(イデイリ){出入};て、&ruby(ヒノカミツキノカミ){日月};目を洗うに&ruby(アラワ){彰};れ、&ruby(ウシオ){海水};に浮き沈みて、&ruby(アマツカミクニツカミ){神祇};身をすすぐに&ruby(アラ){呈};われたり。
***所以、出入幽顯、日月彰於洗目、浮沈海水、神祇呈於滌身。 [#k377caea]



//臣安萬侶&ruby(マヲ){言};す。それ、&ruby(マロカレ){混元};既に&ruby(コ){凝};りて、&ruby(キザシ){気象};未だあらわれず。
//名も無く&ruby(シワザ){爲};も無ければ、誰か其の&ruby(カタ){形};を知らむ。
//***臣安萬侶言。夫、混元既凝、気象未效。&br;無名無爲、誰知其形。
//---「爲」を岩波文庫では(わざ)と読んでいる。「無為」は(動きがない}の意味。
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//然あれども、&ruby(アメツチ){乾坤};初めて分かれて、&ruby(ミハシラノカミ){参神};造化の&ruby(ハジメ){首};となれり。
//&ruby(メヲ){陰陽};ここに開けて、&ruby(フタハシラノカミ){二霊};&ruby(モロモロ){郡品};の祖となれり。
//***然、乾坤初分、參神作造化之首。&br;陰陽斯開、二靈爲群品之祖。
//---「乾坤」を岩波文庫では(けんこん)とそのまま読んでいる。
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//その故に、&ruby(ヨミジウツセミ){幽顕};に&ruby(イデイリ){出入};て、&ruby(ヒノカミツキノカミ){日月};目を洗うに&ruby(アラワ){彰};れ、&ruby(ウシオ){海水};に浮き沈みて、&ruby(アマツカミクニツカミ){神祇};身をすすぐに&ruby(アラ){呈};われたり。
//***所以、出入幽顯、日月彰於洗目、浮沈海水、神祇呈於滌身。
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//故、太素杳冥、因本教而識孕土産嶋之時、元始綿邈、頼先聖而察生神立人之世。
//寔知、懸鏡吐珠、而百王相續、喫劒切蛇、以萬神蕃息與。
//議安河而平天下、論小濱而淸國土。


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