『出雲国風土記』

『出雲国風土記』荷田春満考

新編荷田春満全集-3-によると、自筆本は東丸(アズママロ)神社に所蔵されているが楯縫郷迄しか残っておらず、他に「正稿本」と呼ばれる荷田在満奥書の転写本が複数あるという。挙げられているのは次の6種で、書写者毎の考察など含まれ異同が多いようである。
全集の底本には良本として植垣氏蔵本を採用している。書影は無い。
・植垣節也氏蔵本
・内閣文庫本(国立公文書館蔵)
・国会図書館本
・東京都立日比谷図書館本
・九州大学本
・大頭竜神社本
ここで挙げる江守善六氏旧蔵慶應義塾図書館蔵本については記されていない。


文字起し。

出雲国風土記考(春満考)piii

http://fuushi.k-pj.info/jpgb/IFkada/IF-kada-03.jpg
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出雲國風土記   荷田春満考

初筆
東南宮北属海
 今按東南山西北属海といふ句なるべし 山西二字
を時写あやま里て 宮の一字に 作りたるならん 志
かも南を誤りて宮に作りたる所も見え堂里*1
一百九十三
 今按三の下 歩の字を脱をる奈るべし

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*1 堂里(たり)

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