◎「佐世神社」
島根県雲南市大東町下佐世1202 地理院地図
主祭神:須佐能袁命・奇稲田姫命
元の参道は崩壊の危険があり通行止めとなっている。
別途脇道がある。
「出雲国風土記」大原郡記載の「佐世社」
拝殿扁額には「八幡宮」と記されている。
拝殿内扁額には「佐世神社・白神八幡宮」と並記されている。
雲陽誌には「白神明神」と記されている。
出雲の神社としては珍しく、廃社でもないのに荒れている。
「佐世神社」と称するようになったのは明治4年に延喜式記載の「佐世神社」と認定されて以降のことである。
それ以前は「白神大明神」と称していた。
「佐世神社」の候補としては、他に「月根尾大明神」があり、こちらは今は「狩山八幡宮」に合社されている。
「狩山八幡宮」宮司が「佐世神社」宮司を兼務してきたため、棲み分けがなされたのであろうと思われる。
「狩山八幡宮」は「宇佐神宮」から勧請したとされるため、「石清水八幡宮」から勧請したとされる「白神八幡宮」がいわゆる出雲八所八幡宮の一つ佐世八幡宮とされているのであろう。
(佐世神社 参道口)
・現在は危険なため通行止め。別途脇道がある
佐世神社祭神及由緒
祭神 須佐能袁命
奇稲田姫命
延喜式神名帳並ニ風土記所載ノ神社ニシテ 上佐世下佐世両村ノ産土神トシ
テ明治四年郷社ニ列セラル 須佐能袁命ハ八岐大蛇ヲ退治シテ後 歓喜ノ余リ
稲田姫ト神舞ヲナサレタ時 頭ニ刺シテイタ佐世ノ木ノ葉ガ落チタ 命ハ地
ニサセト申サレ刺シタ木ガ今ノ佐世ノ社ナリ 故ニ此ノ地ヲ佐世ト云フ 後
出雲八所八幡ノ一社佐世八幡ヲ合祀シ崇敬サレテイル神社デアル
(佐世神社 佐世の森案内)
・案内板の後方に案内にある椎の巨木がある。念のために記しておくと佐世の木ではない。