[[神社a]]

◎「阿須伎社」
島根県出雲市大社町遙堪1473[[地理院地図:https://maps.gsi.go.jp/#15/35.399335/132.715595/]]

主祭神:阿遲須枳高日子根命

弥山の山麓下&ruby(ヨウカン){遥堪};の地にある。
案内によれば、出雲国風土記記載の同社39社はここに合祀されたという。
「出雲国風土記」出雲郷(白井本)では「阿受伎社」というのが1社「阿受枳社」というのが2+6社「尒豆伎社」というのが6社
「阿受支社」というのが3+5社、「受支社」というのが1社、都合24社となっている。
他に類似する名称として「支豆支社」が1社あるが、阿須伎社かどうかは不明。これはむしろ「杵築社」かと思われる。
案内板記載の出雲国風土記記載という39社については改めて検証するとして、合祀した社が39社あったのかも知れない。

延喜式に掲載の社が現在の社かどうかは不明。

社殿西脇に阿武谷川(繁ヶ谷川)という小川が流れ、橋を渡り左手に行くと弥山の登山口があり、左手に行くと鼻突峠を越えて「韓竈神社」に通じる。
古代においては交通の要衝の地だったと考えられる。(弥山登山道は出雲大社側にもあるが古代からの正式登山道は阿須伎社側)
境内に「御山神社」という社があり、これには「神体山出雲御山神社」の遙拝所と記されているから、ここから西北方向の「弥山」を遙拝しているのであろう。但し現社地は元社地が洪水で流された為に100mばかり北の元社地から移転されている。
ちなみに、弥山山頂には「天煌都弥山大元神」という祠があるが、新興宗教団体が勝手に造ったもので、阿須伎神社や出雲大社とは何の関係もない。
弥山が「神体山」と呼ばれるのは、大汝命が八尺の勾玉を抱いて此の山(一説には出雲大社北の八雲山)に薨したという伝説と関わりがあるのであろう。


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