神社a

「三沢神社」(三澤神社)
島根県仁多郡奥出雲町三沢402 地理院地図

主祭神:阿遲須枳高日子根命

『出雲国風土記』仁多郡に記載のある神社

出雲国風土記には「弎澤社」と記され、延喜式神名帳には「三澤神社」と記されている。

祭神名については『出雲国風土記』では「阿遲須伎高日子命」であり、三沢神社の現祭神名「阿遲須枳高日子根命」とは異なる。
「伎」は踊り手の事であり、「枳」は植物の(カラタチ)の事である。
「根」をつけているのは『古事記』の影響であろう。

鎌倉期、承久の変(1221年)で戦功を上げた信濃源氏の裔飯島氏(一説には木曽氏)がこの地域の地頭となり鴨倉山に三沢城を作り居所として移住し三沢氏(ミザワ)を称した。
古来郷名は御津郷(ミツ)であったが後御沢郷・三澤郷(ミサワ)と変わり、荘名は三沢荘(ミザワ)と呼ばれた為三沢氏(ミザワ)を称した。
三沢氏はこの地で産鉄により勢力を誇ったが、尼子に属し、毛利に属し、江戸期には長府毛利の家老として遇されている。
三沢神社はその崇敬を得ている。


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