[[神社a]] ◎「久久比神社」 兵庫県豊岡市下宮318-2 [[地理院地図:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.557258/134.843651/]] 主祭神:久久能智神 ---- 「久久能智神」(古事記)・「句句迺馳」(日本書紀)は木の神であり伊耶那岐神・伊耶那美神が生んだ神であるが、なぜククノチというのかはわかっていない。 久久比神社では久久比はコウノトリのことだという。近くにコウノトリの郷公園がある。[[地理院地図:https://maps.gsi.go.jp/#15/35.546959/134.861203/]] ---久久比・久久能智から、久久というのはコウノトリの事を指すのだろうと思われる。 コウノトリは鳴かない鳥であるが、クチバシを叩き合わせて音を出しコミュニュケーションをとる。これをクラッタリングというが、その音を久久で表したものであろう。 [比]は象形で2つが並んだ様子であるから、「久久比」というのは二羽のコウノトリが並んでクラッタリングする姿を呼んだものと思われる。 ・[鴻]は大きな鳥という意味を持つがコウノトリというのは「鴻ノ鳥」すなわち大きな鳥というのがその意味なのだろうと思われる。 ・コウノトリを[鵠(クグイ)]と表す例がある。クグイは今では大型の白い鳥のことを意味する。 オオハクチョウや、タンチョウヅルもクグイと呼ばれる。コウノトリが白い鳥であることから大白鳥や丹頂鶴もクグイと呼ぶようになったのであろう。 ・コウノトリは漢字で[鸛]と書く例がある。これは音でカン。中国での呼び名であろう。 ・コウノトリは樹上に巣を作る。これが木の神に関わりがあると思われるがなお小考を要す。