○「由來八幡宮」(ユキハチマングウ)
島根県飯石郡飯南町頓原1636 地理院地図
主祭神:誉田別皇命・足仲彦皇命・気長足姫命
合祀:多倍神社
祭神:大国主命(大己貴命)
建久7年(1196)源頼朝の命を受けた田槙安房守が鶴岡八幡宮の分霊を迫(佐古)に勧請。
その後、文永2年(1265)現在地にあった「多倍神社」を合祀し遷座。
出雲八社八幡の第四社。
八幡宮としての興味はないが、「多倍神社」を合祀したと云う点に興味がある。
「出雲国風土記」飯石郡記載の「多倍社(多井社)」かと思われるからである。
今に残る特殊神事(注連下ろし祭・頭屋祭・神行式・姫之飯神事・頭渡神事)は八幡宮のものではなく「多倍神社」の神事かと思われる。
説は色々あるようだが、頭屋というのは当家(当番家)のことであり、秋祭りの行事で、大己貴神に新米を供える神事であろう。
社地は琴引山北方にあり、琴引山遙拝所が設けられている。
(由來八幡宮 琴引山遙拝所)
・石碑には「琴弾山神社遙拝所」と彫られている。
(由來八幡宮 大杉の案内)
・この案内に多倍神社について記されている
(由來八幡宮)
・樹高45mという大杉。多倍神社神木として合祀前から現存