○「志都岩屋神社」
島根県邑智郡邑南町岩屋1714 地理院地図
「静の岩屋」というのは、大国主命と少彦名命が国造りを相談したという岩屋のことを云い、
万葉集巻3に生石村主真人(おいしのすぐりのまひと)の詠んだ
「大汝小彦名乃将座志都乃石室者幾代将經」(大汝小彦名のいましけむ 志都の石室は幾代経にけむ)で知られる。
候補地が幾つかあり、ここはその一つ。
弥山(標高603m)と呼ばれる山の中腹に社殿があり、その後背に巨岩があり、そこに清水が湧いており、蛙の鳴き声がさわがしい。
山中には幾つかの岩場がありそれぞれに名前が付けられている。
弥山山頂には展望台が作られており、遠く三瓶山も望むことが出来る。(但し、山頂の案内板はかなりいい加減)
一巡りすると結構汗をかく。飲料水必携。
散策するには丁度良い。案内板には地元の人が詠んだ和歌が添えられている。
「古志都」というのが元の岩屋で、ここで大国主命と少彦名命が相談したとされるが、余りに狭い。
つまりは付会だと云うこと。
この位の巨石群は、中国山地歩けば各所にあり珍しくない。
(地元の人には申し訳ないが)