○「虫野神社」
島根県松江市福原町547 地理院地図
主祭神:大己貴命
かつては「虫大明神」と呼ばれていた。
福原地区はかつて「虫の里」「蝨野」「虫原」と呼ばれていた。
大己貴神が虫退治を行ったことから、その神徳を偲び創建されたという。
虫というのは、稲を荒らすウンカやカメムシ等のこと。
大己貴神による虫退治の伝説は各地に残るが、ここは右代表のような地区である。
竹や笹の先に火を点し、稲田の上を扇ぎ煙で燻し、虫を追い払う、古くから行われてきた虫追いの事であろう。
かつては拝殿が雨漏りする程荒れていたが、今は改修されている。
(虫野神社 鳥居)
・灯籠は宝珠の代わりに狛犬が置かれている。
・手水には清水が導かれ使える様になっている。
(虫野神社 境内社)
・本殿後方、一段と高いところにある。現「福原中集会所」の場所地理院地図にあった熊野から勧請したという「新宮神社」を合祀した際、新宮神社境内にあった「若宮八幡宮」を移した社らしい。
祭神は誉田別命(応神天皇)とされている。八幡宮で若宮なら大鷦鷯命(仁徳天皇)かと思われるが、はて。