[[神社a]]

○「和名佐神社」(和奈佐神社)
島根県松江市宍道町上来待和名佐

主祭神:和名佐比古命

『出雲国風土記』に記載は無い。
「雲陽誌」意宇郡-1-k36で、上来待に「和名佐明神」と記されている。
今は「和奈佐神社」とされているが本来は「和名佐神社」であろう。

祭神「和名佐比古命」を「船林神社」の祭神「阿波枳閉委奈佐比古命」と同神と見る向きがあるがあり得ない。
同神なら出雲国風土記に記載されてしかるべきである。

又、和名佐比古命は阿波から黒曜石を求めてやってきたという説があるが、これもあり得ない。
出雲の黒曜石産地は隠岐の島であり、来待では無い。

山を越えた畑鵯地区の平床遺跡からは黒曜石の出土があるが和名佐ではない。
 
「和名佐比古命」は和名佐の地主神という事で十分であろう。
地区名と同じ名の地主神を奉る神社があるということはそれだけでも貴重なことである。


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