[[神社a]]

○「星神天神宮」(&ruby(ナフノヤ){那冨乃夜};神社)

島根県松江市八雲町東岩坂2193 [[地理院地図:http://maps.gsi.go.jp/#15/35.388123/133.134749]]

主祭神:星神香々背男命
祭神:妙見神・八幡宮・稲荷神社

境内社:穀木神社(天日髙彦神)
境内社:稲荷神社(稲倉魂神)

星上山山頂にある『出雲国風土記」意宇郡記載の神社。
今「星上山」と記されるが本来は「星神山」である。
西方に下ったところに聖武天皇の頃「星上寺」が創建され山名が代わったものと思われる。

北麓山中に「星の池」がある。[[地理院地図:http://maps.gsi.go.jp/#16/35.389076/133.134845/]]
石清水を枡池に集めている場所であるが、元は3ヶ所あったという。
池の清濁で吉凶を占っていたという。

・「那冨乃夜」について、[那]には(美しい)と云う意味があり、「那冨乃夜」は(美しさに冨む夜)の意味を表す。
・境内「穀木神社」について、穀木は本来(カズノキ)と読み「梶木」の事であるが、忌部では(カジキ)と読み「天日鷲命」を祀っている事が多い。
ここ「那冨乃夜神社」では「天日高彦神」としているから忌部とは別の伝承なのであろう。樹木神としての高木神かと思われる。

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---「那富乃夜神社」とか祭神を「星神加々背尾命」「経津主命」「武甕槌命」とか記されていることがあるが、上述の通りである。
---拝殿内は雨漏りしているのかブルーシートにバケツなど置かれていた。浄財求む。

---天香々背男命は、書記一書ではまつろわぬ神・悪神として記されているが、出雲ではその様な悪神ではなく、人々に幸福をもたらす幸神であった。又航海の安全をもたらす神としても信仰されてきた事をこの神社は示している。

---星上山は出雲国府跡から臨める東南方向にある山であるが、この山を越えて広瀬町には尼子の富田城で知られる月山がある。
山頂には今は脇神となっているが月讀命を祀る勝田高村神社があり、出雲における星神と月神の関係を示しているようであり興味深い。

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