[[神社a]]

○''「金屋子神社」''

島根県安来市広瀬町西比田307-1 [[地理院地図:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.245242/133.109558/]]

主祭神:金山彦命・金山媛命

産鉄に関わる神なのであるが、解っているようでよく解らないことが多い。

播磨國から白鷺に乗ってやってきたという。
その場所は、今の「金屋子神社」を少し上った所にある「金屋子神社奥宮」[[地理院地図:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.242158/133.107734/]]で、桂の木の脇に社がある。
その場所は、今の「金屋子神社」を少し上った所にある「金屋子神社奥宮」[[地理院地図:https://maps.gsi.go.jp/#16/35.242158/133.107734/]]で、鷺が留まったという桂の木の脇に社がある。

金山彦命・金山媛命というのは、古事記で伊邪那美尊が火之夜藝速男神(火之迦具土神)を産んだことで病み臥した時、多具理に成りませる神として金山毗古神・金山毗売神とある二神にあたる。
日本書紀では本文には現れず一書四に吐(タグリ)が金山彦という神になったと記しているだけで金山媛については記していない。
「たぐり」というのは嘔吐物のこととされる。
金屋子神というのは、金山彦命のこととされるが、金山彦命・金山媛命の御子とも考えられている。
金屋子神は女性をひどく嫌うといわれることから女神とされていたりするが、それでは金山彦命では無いことになる。
何れにせよ記紀の記述に結びつけようとする事には根本的な無理がある。

出雲では(かなやごさん)と呼んで親しまれている神であり、産鉄の行われていた各所に社が設けられ祀られている。
金屋というのは産鉄の為の建物であると考えられるが、姿は見せぬがいつもそのあたりにいて、産鉄の作業を見守っているのが金屋子神なのであろう。
それは丁度東北地方の「座敷わらし」に似た神のように思われる。
機嫌が良ければ良い鉄が得られ、機嫌が悪ければ失敗する。そういう稚児神として愛されてきたのであろう。
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