神社a

○「縄久利神社」
島根県安来市広瀬町東比田2595-6

主祭神:大山祇命・岩長姫命

社殿は飯盛山の中腹にある。
本宮は飯盛山(弥山)山頂にあり、「岩長姫」はここに祭られている。
社名の由来は、「岩長姫」と「木花咲耶姫」がこの地に来た時、「岩長姫」は飯盛山を在所と定め、「木花咲耶姫」は在所を求めて更に路行くに際し、在所が見つかれば縄を引いて知らせると縄の一方を「岩長姫」に預け進んだが、いつまで経っても縄が引かれず、待ちくたびれた「岩長姫」が縄をたぐり寄せると、縄は切れており、そのまま「木花咲耶姫」とは別れ別れになったことによるという。この縁起により古くは「縄繰大明神」と呼ばれていた。
「岩長姫」は牛を飼うことに長けていたので「牛飼姫」とも呼ばれ牛馬の守護神として崇敬を集めている。
「木花咲耶姫」は弥山と谷向かいの「乳岩社」に祭られているらしいが、参道口が解らず確認できていない。


この地は伯太川と飯梨川の源流域に当たる。飯森山は分水嶺となっている。
「大山祇命」を祭っているのはそういうことに由来するのであろう。
又、「飯盛山」は古くは「汝来山」とも呼ばれていたというから「大己貴神(大汝命)」がこの地に来たことを表しているのであろう。又「陰平山」とも呼ばれていたというが由来不明。



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