神社a
○「宿努神社」
島根県出雲市多久谷町1141地理院地図
主祭神:多伎都比古命・天御梶姫命
今は(すくね神社)と呼んでいるようであるが訝しい。 出雲市西林木町の「伊努神社」は(いぬ神社)と呼ばれており、『出雲国風土記』出雲郡伊努郷の地名縁起となっており伊努郷は(いぬ郷)と呼ばれていることから「宿努神社」は(すくぬ神社)と呼ぶのが正しいと思われる。
ちなみに「訂正出雲風土記 楯縫郡」では「宿努(スクヌノ)社」と記している。
(すくね神社)と呼ぶようになったのは、後藤が「出雲国風土記考証」p190で「宿努(スクヌ)社 多久谷の蔵王権現に、多伎都比古(たきつひこ)命と天御梶日女(あめのみかじひめ)命と祀るといふが疑はしい。何處かに何かの宿禰を祀つたものらしい。」と記したことが影響しているのであろうと思われる。
(宿努神社)