◎島根県江津市二宮町神主イ307「多鳩神社」

◎「多鳩(タバト)神社」

島根県江津市二宮町神主イ307 地理院地図

主祭神：積羽八重事代主大神

境内社
・大元神社：國常立命
・地主の社：恵良地主の神
・高神神社：加茂健角身命（八咫烏）・伊可古夜日女
・住吉神社：表筒男命・中筒男命・底筒男命
・八幡神社：仲哀天皇・応神天皇・神功皇后
・日月星辰神社：日月星辰の神
・若宮神社：神主首
・稲荷神社：稲倉魂神

石見国二ノ宮。
元は多鳩山古瀬谷にあった。多鳩山というのは今は天狗山と呼ばれている現神社後背の山。
この地域には八咫烏伝説があり、西方恵良地区に「賀茂建津身命」の「鴨之宮跡」と伝える社がある。地理院地図

（多鳩神社）

（多鳩神社）案内

（多鳩神社）社殿

（多鳩神社）拝殿扁額

（多鳩神社）本殿

・本殿と拝殿の間に弊殿・神饌所が造作されている。

（多鳩神社）本殿2

・本殿向かって左軒下に、八咫烏を迎えるという神饌台が吊されている。

（多鳩神社）本殿3

（多鳩神社）境内社

・左から「稲荷神社・若宮神社・日月星辰神」「八幡宮・住吉神社・高神神社」「恵良地主之社・大元神社」（記載の侭）

（多鳩神社）石見王と太宰媛の像

・長屋王の孫、石見王と生母太宰媛はこの地に逃れてきたという。

（多鳩神社）恵良と依羅娘子（恵良媛）の歌碑

・恵良媛は柿本人麻呂の妻で、この地で生まれ育ったという。万葉集巻2の恵良姫と人麻呂の和歌が掲載されている。

（多鳩神社）鴨之宮跡

（多鳩神社）加茂建角身命鴨之宮跡社

事代主命の妻である建玉依姫命の父親が建角身命（八咫烏）とされることから、八咫烏との接点がある。
この地方の伝説に従えば、事代主命は、その終焉を妻の里で迎えたと云うことになる。
ただ、多鳩神社で祀る「積羽八重事代主大神」は、美保関「美保神社」の「事代主命」とは別の神だと云う。
にもかかわらず、「出雲大社の御祭神大國主大神のご長子におはす事代主大神をお祀りしてあります。」としている。