神社a
○「多根神社」
島根県雲南市掛合町多根1495 地理院地図
主祭神:大己貴命・少彦名命
佐田町と掛合町の中程、
三刀屋川中流の支流濁川上流、上多根の地にある。
「出雲国風土記」飯石郡多禰郷の地名由来となっている。
大己貴命と少彦名命がこの地に来た際、稲種を残したという。
神社東方の田圃地理院地図に、「大年神田之碑」という石碑があり、ここに稲種を残し農業を広めたという。
「大年(おおとし)」というのは「堕し」の転じたもので、故に「大年神田」というのであろう。
島根県神社庁の案内では「多根1485」となっており、これが広まっているようだが誤りであろう。
まぁ、郵便物は届くと思うが。
(多根神社 参道口)
(多根神社 拝殿)
(多根神社 本殿)
(多根神社 境内社)
(多根神社 石碑)
・良く解らないが稲種を模しているのかと思われる。
(多根神社 社叢)
(多根神社 境外 大年神田之碑)
・下部の石版銘
「伝説
大国主之命
稲種落給地
昭和五十七年五月」
(多根神社 境外 大年神田之碑 側面碑文)
「多根神社御祭神天下造ラシゝ時此ノ地
ニ稲種ヲ堕シ農ヲ奨メ給ヒ以ツテ大年
神田ト謂フ之郷名ノ起源地タリ」
- 郷名由来の地でありながら、出雲国風土記に記載がない。
伝承のみ残り後の時代に地元で社を建てたのかと思われる。
- 各地の農村に「大元神社」というのがあり、「大年神」を奉っている事が多いが、経緯が良く解らないでいた。
ひょっとすると、この「大年神」というのは「大年神田」に関わりがあり、稲作の神として祭られて来ていたのかも知れない。