神社a
○「屋裏八幡宮」
島根県雲南市加茂町東谷1133 地理院地図
主祭神:天照大神
配祀神:誉田別命・足仲津彦命、気長足姫命、伊弉冊尊、
事解男命、速玉男命、木花咲夜姫命、素盞嗚尊、
穂命明、瓊瓊杵尊、大山祇命
元は「東谷八幡宮」
境内「由緒・沿革」によれば、
明治期には東谷に「東谷八幡宮」、猪尾に「猪尾神社・三室神社」、岩倉に「矢櫃神社・家守神社」、畑に「大山神社」の六社があったという。
昭和39年(1964)この地方に生じた水害により、昭和40年に近隣各社を「八幡宮」に合社。
平成11年(1999)に至って古くからの地区名である「屋裏」を冠して「屋裏八幡宮」としたという。
『この地方は元来「屋裏郷」といわれ、「東谷村」「猪尾村」「岩倉村」「畑村」他五村があり、明治年間に合併「屋裏村」となりましたが、昭和九年には「神原」「加茂町」「屋裏村」の更なる合併で「屋裏村」は廃止となり、全ての「屋裏」の名称が消えました。』
と記されている。(昭和9年・1934)
雲陽誌を参考しておくと、k103・k104で
東谷に八幡宮、大歳神社、小守明神、山神、星之宮2ヶ所、幸神、荒神32ヶ所
猪尾に王子権現、三宝明神、荒神19座
岩倉に家守明神、権現、山神、幸神、荒神22ヶ所
畑については不明。
いずれも祭神名は記されていない。
- 配祀神の中で「穂命明」があるが、不明。穂明命(火明命)のことか?
合社したにしても、当たり障り無くいかにも取って付けたような神名ばかりであり、記載順も訝しい。
大己貴神・少彦名命等出雲に関わる神名が見られないのも奇妙であり、不明になったというより意図的に消し去られたのではないかと思わせる。
雲陽誌記載中に荒神が多いのは特徴的であり、本来の祭神はこれら荒神や幸神の中に隠されたのではないかという思いを持つ。
宇佐から八幡宮を勧請する以前にはかなり原初的な信仰が行われていた土地柄であったように思われる。
(屋裏八幡宮)
(屋裏八幡宮 案内板)
(屋裏八幡宮 社殿)
(屋裏八幡宮 扁額)
(屋裏八幡宮 本殿)
(屋裏八幡宮 境内社1)
・武内神社
(屋裏八幡宮 境内社2)
・大歳神社と子守神社
(屋裏八幡宮 境内社3)
・左手から、星の神社・社日社・才の神・天孫降臨随神社