❍「野代神社」
松江市浜乃木2丁目10-30 地理院地図
主祭神:大己貴命・事代主命・建御名方命
島根県神社庁の案内では
「当社は、天平時代、妙見社として創建され、出雲風土記にも官幣小社として登録されている。その後、宇賀神社、当貫稲荷、青木の宮、中の宮、八幡神社等々多数の神社の合祀統合、村社亀田稲荷の遷座、等が行われ、社名も西宮神社、そして現在の野代神社と改められた。そのため御祭神も多く、主祭神大己貴命以下24柱を数え、氏子区域も非常に広くなっている。地域一帯の総氏神として崇敬殊のほか厚く、参拝者も多い。昭和56年、特別神社に指定され、島根県神社庁より奉幣を受けるに至った。」とある。
この地区は、尼子・毛利の戦いにより戦火で焼失した神社が多く、その後再建の際合祀統合されてきた経緯があり、そのために祭神が非常に多い。
元は妙見社と称しており、西の宮と呼ばれ明治2年に西宮神社と改称し、更に明治41年に野代神社と改称している。
合祀統合した神社の中に風土記に言う野代神社があったのであろう。中の宮かとも思われるが定かでない。
後藤は考証p46で、東北十町ばかりの宇賀山に宇賀神社があって、元禄四年の棟札に「野城神社」と記され明治二年に「宇賀神社」と改称したと記している。
・中の宮:天照大神
・青木の宮:大己貴命
・西の宮:事代主命