神社a
◎「賣沼神社」(八上姫神社)
鳥取県鳥取市河原町曳田169 地理院地図
主祭神:八上姫神
「賣沼神社」というのは、延喜式-巻10-八上郡で「賣沼神社」と記されていることによる表記である。
これは、延喜式の誤記で「比賣沼神社」であろうと考えられている。
古くは「八上姫神社」と呼ばれ、又「西日天王社」と呼ばれていたが元禄年間に「賣沼神社」とも称するようになり、一般には「賣沼神社」と呼ばれるようになっている。
拝殿扁額には「稲羽八上姫命 賣沼神社」と記されている。
現社地は千代川支流の曳田川河畔にあるが、対岸の梁瀬山中腹に全長50mの「嶽古墳」と呼ばれる前方後円墳があり、
これを八上姫の陵墓として、その古墳の前に元は社があったという。
古墳の調査はまだ中途のようであるが、古墳の下手に丸石が置かれている場所があり、そこが元社地であったと思われる。(標高100m)地理院地図
(賣沼神社)

(賣沼神社)

(賣沼神社)

・大事にされている神社であることがわかる「花手水」
(賣沼神社)

(賣沼神社)

(賣沼神社)

(賣沼神社)

(賣沼神社)

(賣沼神社)

(賣沼神社 境内熊野社)

(賣沼神社 境内稲荷社)

(賣沼神社 社叢)

(賣沼神社)

・橋を渡り対岸左手側の集落の奥に登山口がある。
対岸の橋を渡って右手は広々としており造作があるが嶽古墳ではない。念のため。
(賣沼神社)

・崖を見ると岩山である。
(賣沼神社)

・登山口にある不明社
(賣沼神社)

・諏訪神社参道
(賣沼神社)

(賣沼神社)

・諏訪神社
(賣沼神社 嶽古墳1)

・わかりにくいが山道の右手側
(賣沼神社 嶽古墳2)

・前方部
(賣沼神社 嶽古墳3)

・後円部
(賣沼神社 元社地)

・前方部の手前にある。
- 梁瀬山稜線部の先端にあり、土盛りされその上を丸石で覆っているように見える。
嶽古墳が八上姫の陵墓と云うことはありえないから、ここが八上姫の墓所かと考えられる。
が、調査発掘などせず、このまま静かにしておいてほしいものである。
- 思うに、本殿千木が男千木であり、長く地元では「西日天王社」と呼ばれてきたことを考えると、元は大己貴神を祭った神社であり、八上姫神社は山中に別社としてあったのであろう。
元禄の頃山中の八上姫神社を合社し、主祭神を八上姫神とし延喜式に従い賣沼神社としたものと思われる。