神社a
◎「石宮神社」
島根県松江市宍道町白石638 地理院地図
主祭神:大己貴命
『出雲国風土記』意宇郡完道郷(宍道郷)の地名縁起となった神社。
『出雲国風土記』意宇郡の古写本には「寄道社」とあるが「宍道社」の誤りであろう。
延喜式では「完道神社」
大己貴神が猪を追ってこの地に来たとき、猪は石となり、連れていた犬も又石になったという。
猪石が2体、犬石が1体。
雲陽誌では「大己貴命造たまふ」と記す。
犬石が神社の御神体として祀られている。
出雲風土記抄・雲陽誌共に、「宍道社」は「石宮明神」則ち「石宮神社」と記している。
(石宮神社)
・鳥居奥、参道左右に猪石2体
(石宮神社 案内1)
(石宮神社 案内2)
(石宮神社 猪石右)
(石宮神社 猪石左)
(石宮神社 猪石2体)
(石宮神社 犬石1)
(石宮神社 犬石2)
(石宮神社 犬石3)
(石宮神社 拝殿)
(石宮神社 拝殿内)
(石宮神社 境内 熊岩神社)
(石宮神社 境内 武内神社)
(石宮神社 境内 総荒神)
(石宮神社 歳徳神)
(石宮神社 歳徳神内部)
(石宮神社 大岩)
・案内にはないが、猪石左の後方に大岩がある。これが大己貴神の御神体かと思われる。
- 祭神が大己貴神でありながら、犬石を御神体としているのは奇妙なことである。
思うに、猪石左奥の大岩が「熊岩」つまり「神岩」で、大己貴神を祀っていたのではないかと思われる。
或いは、今「武内神社」とされている社が元は大己貴神を祀っていた元社かとも思われる。
又、案内にある「女夫岩」を猪石とする説については『出雲国風土記』意宇郡記載の石の大きさに比して巨大すぎて妥当ではない。
一つの大岩が二つに割れた様相で、とても猪には見えない。
又「女夫岩」附近に犬石に相当するような岩もない。