◎「上宮」
島根県出雲市大社町杵築北仮之宮2962-1 地理院地図
主祭神:素戔嗚尊・八百萬神
出雲大社の境外摂社となっている。
「上宮神社」と呼ばずただ「上宮」と呼ばれ「仮の宮」と呼ばれていたりする。
神在月に、出雲大社に神々が集まる際、ここで神々が神議りをするのだという。
近くに天照大神を祭る「下宮」がある。
雲陽誌に記載がないのでその後の創建であろう。
島根県出雲市大社町杵築北仮之宮2965-1 地理院地図
出雲大社で神在月の祭礼を行うようになったのがいつ頃のことかは定かではないが、
おそらくそう古くからのことではない。
近年は段々仰々しくなってきているようではある。
・「雲陽誌」神門郡 假宮で「伊那佐社 本社二間四方拝殿あり~」とあるのが、今の「上宮」であろう。
・「延喜式」出雲國出雲郡に載る「因佐神社」である。
・「延喜式神名帳註」には「・日本紀云清之湯山主三名狭漏彦八嶋同云五十田狭之小汀・古事記云伊那佐之小濱按轉語如此亦大巳貴命欤」と付記している。
(下宮)
・下宮裏の岩壁。かつてはこの辺りまで海であったという。