神社a
○「川原神社」
島根県雲南市大東町小河内402 地理院地図
主祭神:伊邪那岐命・品陀和気尊
かつては「川手大明神」と呼ばれていた。
地区名を引那岐という。
近くを流れる川は赤川の支流である引那岐川。東方大出日山(601.5m)を源流とする。
大日出山は雲南市・松江市・安来市の境界となっている山で、熊野大社の元宮があったとされる天狗山(610.4m)に連なる。
・「雲陽誌」コマ110p207 小川内で「川原社 伊弉冊尊をまつる【風土記】に川原社あり」
・「出雲国風土記考証」p347で「川原社 小河内の川手大明神であって、伊弉奈美命を祀る。」
ともに、イザナミノミコトと記しており、現在の祭神イザナギノミコトとは異なる。
- 大出日山の登山口と云うことを考えると、本来は伊耶那美尊を祀っていたのであろう。
伊弉冊尊→伊耶那岐尊→伊邪那岐命と変更され、地名などに影響したものと思われる。
おそらくは八幡宮をこの地区に勧請した後、合社などした際に伊耶那岐尊・伊耶那美尊を共に祀るようになり、
その後伊耶那岐尊のみ残ったのであろう。考証が大正15年刊であるから、祭神変更は近年のことである。
(神名に邪を用いるのは、誤記又は悪意である)
相殿の八幡宮棟札には慶長十九年(1614)再建と記されていたという。
又、享保12年(1727)の差出帳に「神領を堀尾氏に引上げられた」との記述があるという。
神社後背の山中には周溝のある径7.5mの古墳跡があるというが盗掘されており詳細不明。
(川原神社 由緒書)

(川原神社)

(川原神社)

(川原神社)

(川原神社)

(川原神社)

(川原神社)

(川原神社 荒神)

(大出日山 案内)

(大出日山 遠望)
