○「鏡神社」
島根県松江市宍道町東来待332地理院地図
主祭神:櫛明玉命
櫛明玉命を玉祖命と記すものがいるようだが、山口県防府市の「玉祖神社」で記したが、「櫛明玉命」は「豊球玉屋神(玉祖神)」の子であり、玉祖命(玉祖神)ではない。
又、『出雲国風土記』仁多郡の玉作社で記したが、出雲では玉祖命(豊玉玉屋神)は玉峰山で取れる水晶から玉を作っていた玉作の遠祖で、仁多郡の「玉作社」で祭られていたと考えられる。
玉祖命は、天照大神の岩戸隠れの後、常世の長鳴鳥を出雲に連れて帰る途上防府で亡くなっている。
社名や地区名の[鏡]というのは、須勢理姫が越の国に出かけた八千矛神(大国主命)が戻って来ると聞いて、出迎えの為この地まで来て小川を鏡(向鏡)として身繕いをしたという由緒による。
江戸末期、この神社の床に穴を開けて神宝(瑪瑙玉)を盗み出したものが有り、盗む際に神宝に傷をつけ処理に困り「賣布神社」に奉納したという逸話がある。
「鏡神社」が「賣布神社」の元宮ではないかと言い始めたのは後藤蔵四郎で、延喜式の記載順と上の神宝奉納話から想像したものである。
「賣布神社」にそのような縁起由緒はない。