○「香取神社」
島根県出雲市斐川町三絡1234 地理院地図
主祭神:経津主大神(武御雷之男神)
縁起・由緒等不明。
『出雲国風土記』にも「延喜式」にも記載がない。
・「雲陽誌」出雲郡k23 吉成に「石應神社」の記載があり「本社五尺四方鹿島明神の要石をまつるという土人談て曰此地古今地震をしらす」
とあり、これが現「香取神社」のことであろう。
「雲陽誌」には続いて「八幡宮」「貴布祢」の記載があり、これが現在の「香取神社」に境内社として移されたものと思われる。元社地はともに不明。
この神社の西側谷筋に、出雲の古道「正西道」があったと考えられている。
小山を超えると「御井神社」に通じる。
地区名「三絡(ミツガネ)」の[絡(ラク)]には(つなぐ)という意味がある。
これを(ガネ)と読むのは不思議なことである。何か由来があるのであろうが不明。
元は(ミツガラミ)と呼ばれていたものが訛ったものかとも思われる。ミツガラミ→ミツガミ→ミツガネ。
出雲市には又中心部に近いところに「四絡(ヨツガネ)」という地区があり大規模集落の遺跡が見つかっている。
(香取神社 本殿)
・本殿下部は封じられており、ここに要石が祀られているものかと思われる。
(香取神社)
・社地右手の山道。藪化している。このあたりが「正西道」の跡であろう。