○「大貞八幡宮薦神社」(
大分県中津市大貞209-1 地理院地図
主祭神:應神天皇・比咩大神・息長帯比売命
公式サイト:https://komojinja.jp/
本殿裏に神蹟として「神様の足跡」という石があり、三歳児の姿で現れた応神天皇の足跡であると伝える。
三角池(御澄池)を御神体として内宮とし、社殿を外宮としている。
・続日本記に「大宝3年(703)、僧法蓮に豊前国の野四十町を施す 毉術を褒めしなり」とある。
この僧法蓮は用明2年(587)に記される豊国法師以来の毉術を引き継いでいた僧で、百済系〈宝鏡寺〉〈虚空蔵寺〉の巫僧集団を率いていた。
養老4年(720)大隅日向の隼人鎮圧に赴いた宇佐神軍というのは〈宝鏡寺〉〈虚空蔵寺〉の僧兵であった。
宇佐神軍は薦神社の三角池で採れる真薦で作った薦枕を応神天皇の御神体として奉じ隼人征伐に赴いている。
この法蓮が宇佐君の姓を賜り、天平神護元年(765)三角池の池守という人物が初めて宇佐公池守を称している。
・真薦(真菰)は水辺で育つイネ科の多年生植物で、空気の浄化作用があり古代から有用な植物として利用されてきた。
釈迦牟尼は病人の治療の際に病人を真薦の筵に寝かせて施術したという。
真薦には神が宿るとされ、茎は中空であり薦枕は安眠が得られるとして縄文時代から利用されてきた。
「出雲大社」本殿の注連縄は真薦で作られる。又真薦の神事も行われている。
茅葺き屋根や茅の輪の材料としても用いられる。
真薦茶として飲用され、真薦墨としてお歯黒などにも用いられてきた。
(薦神社)

・拝殿に7本の玉緒が下げられている。祭神数と同じ数が下げられることから、祭神は7柱。
本殿:「應神天皇」・「比咩大神」(宗像三姫)・「息長帯比売命」で5柱。
本殿向かって右に「八坂神社」祭神:「素盞嗚尊」
左に「若宮神社」祭神:応神天皇の皇子「仁徳天皇」
・三角池は、かつては現在の数倍の広さがあり、今は大池と呼ばれる池等と一体であった。
南方に大貞運動公園というのがあるが、このあたりも元は薦神社の社地であった。
(例えて言うと東京ディズニーランドほどの広さがあった)
昭和8年、中津競馬場が作られ、三角池の中央部が造成され競馬場となった。
その後赤字の続いていた中津競馬場は2001年に市長鈴木一郎の独断で廃止され、跡地にダイハツ工業が誘致された。
そのダイハツが運動施設などを作り現在の運動公園となっている。
薦神社だけに限らないが、明治以降、道路を通すとか住宅地や軍事施設を作るとかという理由で行政から要請を受け、社地を寄贈させられ分断された神社は各地に多い。