『出雲国風土記』記載の草木鳥獣魚介
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[[『出雲国風土記』]]
''『出雲国風土記』記載の草木鳥獣魚介''
各郡毎に記すと重複し煩雑となるのでここに纏める。
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**草木 [#k3582b61]
--藍(アイ)・漆(ウルシ)…染料の藍と漆器に用いる漆。
校注出雲国風土記では「藍漆」を分けずに(ヤマアイ)と読ん...
--多年木(アワキ)…モチの木・橿木(カシノキ)・青木の総称。
--芋菜(イエツイモ)…里芋の古名
--巻栢…イワクミ。岩檜葉(イワヒバ)の古名。巻柏と記したり...
--黃々(オウゴン)…正しくは黄苓、黄金花(コガネバナ)コガ...
--黃精(オオエミ)…鳴子百合(ナルコユリ)の古名。滋養・強...
--宇竹(オオタケ)…ハチクの古名。半竹・淡竹。
--薺頭蒿(オハギ)…嫁菜(ヨメナ)の古名。(茸カとあるのは...
--栢(カエ)…榧(カヤ)の古名。
--荷蕖(カキョ)…蓮(ハス)の事
--蘿(カゲ)…日陰蔓(ヒカゲノカズラ)の古名でもあるが、こ...
--葛根(カッコン)…葛の根(クズノネ)。葛根湯の主成分とし...
--茅(カヤ・チ)
--貫衆(カンジュウ)…銭巻(ゼンマイ)の生薬名。虫下し。
--苦参(クジン)…眩草(クララグサ)の根の生薬名。クラクラ...
--玄参(ゲンジン)…胡麻葉草(ゴマノハグサ)の根を乾燥した...
--檎(ゴ)…「檎」は林檎(リンゴ)の事。林梧とも書く。又、...
「校注出雲国風土記では「杉」とし「字或作椙」としている。
--高良姜(コウラキョウ)…花茗荷(ハナミョウガ)の事。健胃...
--五味子(ゴミシ)…朝鮮五味子(チョウセンゴミシ)。果実を...
校注出雲国風土記では(サネカズラ)としているが五味子の代...
--柴胡(サイコ)…ミシマサイコの根を柴胡と呼び生薬として用...
--細辛(サイシン)…薄葉細辛(ウスバサイシン)・韮根草(ミ...
--師太(シダ)…ウラジロの別名
--霜黒葛(シモツヅラ)…黒葛はカズラの蔓。霜に遭うと丈夫に...
--芍薬(シャクヤク)…根を鎮痛・抗菌・止血に用いる。
--蒋(ショウ)…マコモ
--女荽(ジョイ)…女委、(エミグサ)。甘野老(アマドコロ)...
--荽(スイ)…「胡荽」の事で、コリアンダー・パクチー。
--芍藥(シャクヤク)…古名を「夷薬」(エビスグスリ)という...
根を乾燥し解熱・鎮痛・止血・消炎などに用いる。又筋肉の状...
・出雲国風土記考証p170、校注出雲国風土記p42では共に「芍薬...
--升麻…晒菜升麻(サラシナショウマ)のこと。山升麻ともいう...
--蜀椒(ショクショウ)…本来は花椒(カショウ)であるが、日...
--女青(ジョセイ)…屁糞葛(ヘクソカズラ)のことであろう。...
・標注古風土記p187では「女靑」と記し(やんた)と読んでい...
・出雲国風土記考証p168では、「薔薇科の蛇含(きじむしろ)...
・校注出雲国風土記p42では(かばねぐさ)と読み(ヘクソカズ...
--薯蕷(ショヨ)…山之芋(ヤマノイモ)の別名。強壮・疲労回...
--商陸木(ショウリクボク)…古名で(イオスキ)とも読む。キ...
ヤマゴボウ科の山牛蒡ではない。
校注出雲国風土記では、「商陸・高木」と分けて、高木に(サ...
--秦淑…(シンショウ)。山椒の漢方での呼び名。鎮痛・健胃剤...
--石葺…石葦(セキイ・イシカシワ)の誤りであろう。乾燥葉を...
--石斛(セキコク)…少彦薬根(スクナヒコナノクスネ)・岩薬...
--前胡(ゼンコ)…野芹(ノゼリ)。解熱・去痰・鎮咳。
--續斷…続断(ゾクダン)。鍋菜(ナベナ)の事。根を煎じて骨...
--槻(ツキ)…欅(ケヤキ)の古名。
--海榴(ツバキ)…海柘榴(ウミザクロ)、椿の異名。椿の実が...
--都波(ツワ)…ツワブキ
--當皈…トウキ(当帰・當歸)。「皈」は「帰」の異体字。花が...
--杜仲(トチュウ)…樹皮を生薬として利尿・肝腎強壮。葉を杜...
--獨活(ドッカツ)…ウドの生薬名。湿布薬になる。
--薺(ナズナ)…単漢字ではナズナの事だが、次のようにオハギ...
--貝母(バイモ)…笠百合(アミガサユリ)の事。鱗茎を乾燥し...
--蘗(ハク)…黄檗(オウバク)、黄膚(キハダ)の事。ミカン...
--麦門冬(バクモントウ)…蛇ノ髭(ジャノヒゲ)・藪蘭(ヤブ...
--薇(ビ)…ゼンマイのこと。ちなみにワラビは「蕨」である。...
--萆解(ヒカイ)…萆薢・山芋の一種。和名は鬼野老(オニドコ...
--比佐木(ヒサギ)…久木・楸。赤芽柏(アカメガシワ)の古名...
--白芷…(ビャクシ・ヨロイグサ)であろう。根を鎮痛・鎮静剤...
--白朮(ビャクジュツ)…朮(オケラ)の生薬名。健胃・健脾・...
--百部根(ビャクブコン)…古名はホドズラ。その根を漢方薬と...
--白歛(ビャクレン)…ガガイモのこと。ガガイモ科。カガミと...
種子を「蘿摩子」(ラマシ)と云い強壮薬とする。「蘿」は連...
---ブドウ科の鏡草ではない。ブドウ科の鏡草・ヤマカガミは江...
校注出雲国風土記・出雲国風土記考証では共に「ブドウ科ヤマ...
--路…蕗(フキ)
--伏苓(ブクリョウ)…サルノコシカケ科「松塊」(マツホド)...
--牡丹(ボタン)…古名は深見草(フカミグサ)。根の皮を牡丹...
--李(リ)…スモモのこと。酢桃が元字だが、今では「李」を(...
--龍謄…竜胆(リンドウ)。根を煎じて、利尿薬として用いる。
--連翹(レンギョウ)…古名は(鼬草イタチグサ)。花の付く枝...
但し本来の連翹は(巴草トモエソウ:大連翹)もしくは(弟切...
--夜千(ヤセン)…烏千(ウセン)の別表記で、夜干・射干とも...
根を干して煎じて用い、抗菌・消炎・血圧降下の作用がある。
--楊(ヨウ)…柳のこと。
--楊梅(ヨウバイ)…山桃(ヤマモモ)の事
--狼毒(ロウドク)…ジンチョウゲ科の多年草。殺菌・鎮痛に用...
----
**鳥獣 [#ue2116db]
--晨風…[[意宇郡2:http://fuushi.k-pj.info/pwk8/index.php?%...
--鶬…真鶴(マナヅル)。校注出雲国風土記では(ヒバリ)と読...
「離黄」は説文に倉庚(ソウコウ)の別名とある。この倉庚は...
--鵄(トビ)・鴞(フクロウ)…校注出雲国風土記では、「鴟鴞...
が、「鴟鴞(シキョウ)」はフクロウであり、ミミズクは「鴟...
--作横致功鳥…不明な注記で、色々解釈されている。「鵄」を「...
「功鳥」はイサオ鳥=勇ましい鳥で猛禽類であることを指して...
--鴛鴦(オシ)…オシドリ。鴛はオシドリの雄、鴦はオシドリの雌
--鷠(ウ)…海鵜
--鳬(ケリ)…鳬は鳧の異体字。
--飛猑(ヒコン)…「猑」は康煕字典によれば「大狗(オオイヌ...
--蝙蝠(ヘンフク)…コウモリ。「蝙」は薄く平べったい事を表...
(カハホリ)の語源は「川守」「蚊屠り」「皮張り」等色々説...
蚊を捕食することから「蚊喰鳥」とも呼ばれ、顔が鼠に似てい...
---コウモリの古名カハホリについては、「川守」がふさわしい...
家守(ヤモリ)・井守(イモリ)は古くから人の暮らしに有益...
音韻説上疑問を示す向きもあるようだが、呼び方は時代や訛で...
福知山市大江町河守の辺りは古くは「川守郷」として知られ、...
ついでに、「山守」を大己貴神とすることがある。
--法吉鳥(ホッキトリ)…鶯(ウグイス)の古名。その鳴き声か...
--[ム/月|鳥]…ホトトギス
--飛鼯(ムササビ)…平安中期以前にはムササビとモモンガを共...
--櫑(ライ)…酒樽。「鼺」(ルイ)がムササビであるから、誤...
--蝸・猧…読みは共に(カ)。蝸は(カタツムリ)。猧は狆(チ...
この件不明。
--獼猴(ビコウ)・猕猴…大猿
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**魚介 [#g932c4a1]
--年魚…(アユノウヲ)とルビがある。鮎。1年で一生を終える...
秋口に下流域で産卵し、稚魚は海で育ち、暖かくなると元の川...
成魚は岩に付いた苔を食べよい香りを出すので「香魚」とも記...
--伊久比(イクヒ)…(ウグイ)。方言ではハヤ。泳ぎが早いこ...
--螺子(ラシ・ニシ)…巻き貝のことであろう。特定はし難いが...
--蓼螺子(タデニシ)…出雲国風土記考証に『蓼螺子は長辛螺ナ...
--和令・和爾(ワニ)は鰐鮫ワニザメ(大きな鮫)のこと。
---鮫を中国地方では鱶(フカ)とも呼ぶ。鮫は細目(目が細い...
--入鹿(イルカ)…イルカは古来貴重な食糧として食用されてき...
--鯔(ボラ)…校注出雲国風土記では(ナヨシ)と読んでいる、...
--須受枳(スズキ)…鱸。いわゆる出世魚で成長に連れ呼び名が...
--近志呂(コノシロ)…子の代。若魚をコハダと呼ぶ。他にも呼...
--鎭仁(チヌ)…黒鯛(クロダイ)のこと。
--白魚(シラウオ)…河口で獲れる小魚。素魚(シロウオ)と似...
共に河口付近に据えた「四手網」という独特な網を上下させて...
---広島では五日市の八幡川や玖波の恵川で四手網が据えられた...
--海鼠(ナマコ)…赤海鼠と青海鼠に分けられ、なぜか赤海鼠の...
海鼠の内臓をコノワタと云い珍味とされる。
--鰝鰕(エビ)…鰝(コウ)は大きいという意味を表す。ここで...
伊勢海老と呼ぶようになったのは室町中期から。伊勢からの出...
---昨今大エビと称するのは輸入物のブラックタイガーのことで...
--志毘魚(シビウオ)…鮪・宍魚とも記す。マグロ特にクロマグ...
マグロ(眼黒・真黒)と呼ぶようになったのは江戸期から。シ...
「志毘」の語義は不明だが、「鮪」は「有」が供えるという意...
マグロはかつて、傷みが早く保存も効かず、すぐに味が落ちて...
北大路魯山人などは酷評している。(魯山人の評論自体愚説で...
--海松(ミル)…塩水中で育つ海藻であるから、当時は宍道湖の...
寛永年間に宍道湖に出雲大川(斐伊川)の水が流れ込むように...
--紫菜(シィサイ)…ムラサキノリ・アマノリ。海苔(ノリ)の...
江戸期より養殖が盛んに行われるようになり今のような板海苔...
--海藻…ワカメの事「若布・和布」・海布葉(メノハ)とも云う。
--凝海菜(コルモ)…テングサの事。マクサ・ヒラクサなど種類...
--須我毛(スガモ)…菅藻。ヒルムシロ科或いはアマモ科の海草...
--朝鮎…(アユ)とルビが振ってある。
・校注出雲国風土記ではこれを(フグ)としている。
・出雲国風土記考証p146では「朝鮐」と記し、朝は誤記でフグ...
--沙魚…ハゼ。
出雲国風土記考証では「鯊」と記しサメとしている。校注出雲...
--鮑魚…校注出雲国風土記でアワビ/「鮑」はアワビであるが、...
--蕀の甲蠃(トゲノカセ)…(トゲのウニ)。ムラサキウニのこ...
--甲蠃(カセ)…(ウニ)。バフンウニのことであろう。ムラサ...
--螺蚄子(ラボウシ)…(カキ)。イワガキのことであろう。
--石葦(セアシ)…カメノテのことであろう。
--白具(オフ)…(シラガイ)。白貝。サラガイとも言う。校注...
--凝海菜(コルモ)…テングサのこと。
----
**鉱物物産 [#a5edb42e]
--水精(スイショウ)…水晶
--碧玉(ヘキギョク)…青瑪瑙(アオメノウ)
----
---この辺りの読みの解説は[[『和名類聚抄』]]を参考にしてい...
即ち、出雲国風土記から和名類聚抄に収録されたものを、和名...
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[[『出雲国風土記』]]
''『出雲国風土記』記載の草木鳥獣魚介''
各郡毎に記すと重複し煩雑となるのでここに纏める。
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**草木 [#k3582b61]
--藍(アイ)・漆(ウルシ)…染料の藍と漆器に用いる漆。
校注出雲国風土記では「藍漆」を分けずに(ヤマアイ)と読ん...
--多年木(アワキ)…モチの木・橿木(カシノキ)・青木の総称。
--芋菜(イエツイモ)…里芋の古名
--巻栢…イワクミ。岩檜葉(イワヒバ)の古名。巻柏と記したり...
--黃々(オウゴン)…正しくは黄苓、黄金花(コガネバナ)コガ...
--黃精(オオエミ)…鳴子百合(ナルコユリ)の古名。滋養・強...
--宇竹(オオタケ)…ハチクの古名。半竹・淡竹。
--薺頭蒿(オハギ)…嫁菜(ヨメナ)の古名。(茸カとあるのは...
--栢(カエ)…榧(カヤ)の古名。
--荷蕖(カキョ)…蓮(ハス)の事
--蘿(カゲ)…日陰蔓(ヒカゲノカズラ)の古名でもあるが、こ...
--葛根(カッコン)…葛の根(クズノネ)。葛根湯の主成分とし...
--茅(カヤ・チ)
--貫衆(カンジュウ)…銭巻(ゼンマイ)の生薬名。虫下し。
--苦参(クジン)…眩草(クララグサ)の根の生薬名。クラクラ...
--玄参(ゲンジン)…胡麻葉草(ゴマノハグサ)の根を乾燥した...
--檎(ゴ)…「檎」は林檎(リンゴ)の事。林梧とも書く。又、...
「校注出雲国風土記では「杉」とし「字或作椙」としている。
--高良姜(コウラキョウ)…花茗荷(ハナミョウガ)の事。健胃...
--五味子(ゴミシ)…朝鮮五味子(チョウセンゴミシ)。果実を...
校注出雲国風土記では(サネカズラ)としているが五味子の代...
--柴胡(サイコ)…ミシマサイコの根を柴胡と呼び生薬として用...
--細辛(サイシン)…薄葉細辛(ウスバサイシン)・韮根草(ミ...
--師太(シダ)…ウラジロの別名
--霜黒葛(シモツヅラ)…黒葛はカズラの蔓。霜に遭うと丈夫に...
--芍薬(シャクヤク)…根を鎮痛・抗菌・止血に用いる。
--蒋(ショウ)…マコモ
--女荽(ジョイ)…女委、(エミグサ)。甘野老(アマドコロ)...
--荽(スイ)…「胡荽」の事で、コリアンダー・パクチー。
--芍藥(シャクヤク)…古名を「夷薬」(エビスグスリ)という...
根を乾燥し解熱・鎮痛・止血・消炎などに用いる。又筋肉の状...
・出雲国風土記考証p170、校注出雲国風土記p42では共に「芍薬...
--升麻…晒菜升麻(サラシナショウマ)のこと。山升麻ともいう...
--蜀椒(ショクショウ)…本来は花椒(カショウ)であるが、日...
--女青(ジョセイ)…屁糞葛(ヘクソカズラ)のことであろう。...
・標注古風土記p187では「女靑」と記し(やんた)と読んでい...
・出雲国風土記考証p168では、「薔薇科の蛇含(きじむしろ)...
・校注出雲国風土記p42では(かばねぐさ)と読み(ヘクソカズ...
--薯蕷(ショヨ)…山之芋(ヤマノイモ)の別名。強壮・疲労回...
--商陸木(ショウリクボク)…古名で(イオスキ)とも読む。キ...
ヤマゴボウ科の山牛蒡ではない。
校注出雲国風土記では、「商陸・高木」と分けて、高木に(サ...
--秦淑…(シンショウ)。山椒の漢方での呼び名。鎮痛・健胃剤...
--石葺…石葦(セキイ・イシカシワ)の誤りであろう。乾燥葉を...
--石斛(セキコク)…少彦薬根(スクナヒコナノクスネ)・岩薬...
--前胡(ゼンコ)…野芹(ノゼリ)。解熱・去痰・鎮咳。
--續斷…続断(ゾクダン)。鍋菜(ナベナ)の事。根を煎じて骨...
--槻(ツキ)…欅(ケヤキ)の古名。
--海榴(ツバキ)…海柘榴(ウミザクロ)、椿の異名。椿の実が...
--都波(ツワ)…ツワブキ
--當皈…トウキ(当帰・當歸)。「皈」は「帰」の異体字。花が...
--杜仲(トチュウ)…樹皮を生薬として利尿・肝腎強壮。葉を杜...
--獨活(ドッカツ)…ウドの生薬名。湿布薬になる。
--薺(ナズナ)…単漢字ではナズナの事だが、次のようにオハギ...
--貝母(バイモ)…笠百合(アミガサユリ)の事。鱗茎を乾燥し...
--蘗(ハク)…黄檗(オウバク)、黄膚(キハダ)の事。ミカン...
--麦門冬(バクモントウ)…蛇ノ髭(ジャノヒゲ)・藪蘭(ヤブ...
--薇(ビ)…ゼンマイのこと。ちなみにワラビは「蕨」である。...
--萆解(ヒカイ)…萆薢・山芋の一種。和名は鬼野老(オニドコ...
--比佐木(ヒサギ)…久木・楸。赤芽柏(アカメガシワ)の古名...
--白芷…(ビャクシ・ヨロイグサ)であろう。根を鎮痛・鎮静剤...
--白朮(ビャクジュツ)…朮(オケラ)の生薬名。健胃・健脾・...
--百部根(ビャクブコン)…古名はホドズラ。その根を漢方薬と...
--白歛(ビャクレン)…ガガイモのこと。ガガイモ科。カガミと...
種子を「蘿摩子」(ラマシ)と云い強壮薬とする。「蘿」は連...
---ブドウ科の鏡草ではない。ブドウ科の鏡草・ヤマカガミは江...
校注出雲国風土記・出雲国風土記考証では共に「ブドウ科ヤマ...
--路…蕗(フキ)
--伏苓(ブクリョウ)…サルノコシカケ科「松塊」(マツホド)...
--牡丹(ボタン)…古名は深見草(フカミグサ)。根の皮を牡丹...
--李(リ)…スモモのこと。酢桃が元字だが、今では「李」を(...
--龍謄…竜胆(リンドウ)。根を煎じて、利尿薬として用いる。
--連翹(レンギョウ)…古名は(鼬草イタチグサ)。花の付く枝...
但し本来の連翹は(巴草トモエソウ:大連翹)もしくは(弟切...
--夜千(ヤセン)…烏千(ウセン)の別表記で、夜干・射干とも...
根を干して煎じて用い、抗菌・消炎・血圧降下の作用がある。
--楊(ヨウ)…柳のこと。
--楊梅(ヨウバイ)…山桃(ヤマモモ)の事
--狼毒(ロウドク)…ジンチョウゲ科の多年草。殺菌・鎮痛に用...
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**鳥獣 [#ue2116db]
--晨風…[[意宇郡2:http://fuushi.k-pj.info/pwk8/index.php?%...
--鶬…真鶴(マナヅル)。校注出雲国風土記では(ヒバリ)と読...
「離黄」は説文に倉庚(ソウコウ)の別名とある。この倉庚は...
--鵄(トビ)・鴞(フクロウ)…校注出雲国風土記では、「鴟鴞...
が、「鴟鴞(シキョウ)」はフクロウであり、ミミズクは「鴟...
--作横致功鳥…不明な注記で、色々解釈されている。「鵄」を「...
「功鳥」はイサオ鳥=勇ましい鳥で猛禽類であることを指して...
--鴛鴦(オシ)…オシドリ。鴛はオシドリの雄、鴦はオシドリの雌
--鷠(ウ)…海鵜
--鳬(ケリ)…鳬は鳧の異体字。
--飛猑(ヒコン)…「猑」は康煕字典によれば「大狗(オオイヌ...
--蝙蝠(ヘンフク)…コウモリ。「蝙」は薄く平べったい事を表...
(カハホリ)の語源は「川守」「蚊屠り」「皮張り」等色々説...
蚊を捕食することから「蚊喰鳥」とも呼ばれ、顔が鼠に似てい...
---コウモリの古名カハホリについては、「川守」がふさわしい...
家守(ヤモリ)・井守(イモリ)は古くから人の暮らしに有益...
音韻説上疑問を示す向きもあるようだが、呼び方は時代や訛で...
福知山市大江町河守の辺りは古くは「川守郷」として知られ、...
ついでに、「山守」を大己貴神とすることがある。
--法吉鳥(ホッキトリ)…鶯(ウグイス)の古名。その鳴き声か...
--[ム/月|鳥]…ホトトギス
--飛鼯(ムササビ)…平安中期以前にはムササビとモモンガを共...
--櫑(ライ)…酒樽。「鼺」(ルイ)がムササビであるから、誤...
--蝸・猧…読みは共に(カ)。蝸は(カタツムリ)。猧は狆(チ...
この件不明。
--獼猴(ビコウ)・猕猴…大猿
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**魚介 [#g932c4a1]
--年魚…(アユノウヲ)とルビがある。鮎。1年で一生を終える...
秋口に下流域で産卵し、稚魚は海で育ち、暖かくなると元の川...
成魚は岩に付いた苔を食べよい香りを出すので「香魚」とも記...
--伊久比(イクヒ)…(ウグイ)。方言ではハヤ。泳ぎが早いこ...
--螺子(ラシ・ニシ)…巻き貝のことであろう。特定はし難いが...
--蓼螺子(タデニシ)…出雲国風土記考証に『蓼螺子は長辛螺ナ...
--和令・和爾(ワニ)は鰐鮫ワニザメ(大きな鮫)のこと。
---鮫を中国地方では鱶(フカ)とも呼ぶ。鮫は細目(目が細い...
--入鹿(イルカ)…イルカは古来貴重な食糧として食用されてき...
--鯔(ボラ)…校注出雲国風土記では(ナヨシ)と読んでいる、...
--須受枳(スズキ)…鱸。いわゆる出世魚で成長に連れ呼び名が...
--近志呂(コノシロ)…子の代。若魚をコハダと呼ぶ。他にも呼...
--鎭仁(チヌ)…黒鯛(クロダイ)のこと。
--白魚(シラウオ)…河口で獲れる小魚。素魚(シロウオ)と似...
共に河口付近に据えた「四手網」という独特な網を上下させて...
---広島では五日市の八幡川や玖波の恵川で四手網が据えられた...
--海鼠(ナマコ)…赤海鼠と青海鼠に分けられ、なぜか赤海鼠の...
海鼠の内臓をコノワタと云い珍味とされる。
--鰝鰕(エビ)…鰝(コウ)は大きいという意味を表す。ここで...
伊勢海老と呼ぶようになったのは室町中期から。伊勢からの出...
---昨今大エビと称するのは輸入物のブラックタイガーのことで...
--志毘魚(シビウオ)…鮪・宍魚とも記す。マグロ特にクロマグ...
マグロ(眼黒・真黒)と呼ぶようになったのは江戸期から。シ...
「志毘」の語義は不明だが、「鮪」は「有」が供えるという意...
マグロはかつて、傷みが早く保存も効かず、すぐに味が落ちて...
北大路魯山人などは酷評している。(魯山人の評論自体愚説で...
--海松(ミル)…塩水中で育つ海藻であるから、当時は宍道湖の...
寛永年間に宍道湖に出雲大川(斐伊川)の水が流れ込むように...
--紫菜(シィサイ)…ムラサキノリ・アマノリ。海苔(ノリ)の...
江戸期より養殖が盛んに行われるようになり今のような板海苔...
--海藻…ワカメの事「若布・和布」・海布葉(メノハ)とも云う。
--凝海菜(コルモ)…テングサの事。マクサ・ヒラクサなど種類...
--須我毛(スガモ)…菅藻。ヒルムシロ科或いはアマモ科の海草...
--朝鮎…(アユ)とルビが振ってある。
・校注出雲国風土記ではこれを(フグ)としている。
・出雲国風土記考証p146では「朝鮐」と記し、朝は誤記でフグ...
--沙魚…ハゼ。
出雲国風土記考証では「鯊」と記しサメとしている。校注出雲...
--鮑魚…校注出雲国風土記でアワビ/「鮑」はアワビであるが、...
--蕀の甲蠃(トゲノカセ)…(トゲのウニ)。ムラサキウニのこ...
--甲蠃(カセ)…(ウニ)。バフンウニのことであろう。ムラサ...
--螺蚄子(ラボウシ)…(カキ)。イワガキのことであろう。
--石葦(セアシ)…カメノテのことであろう。
--白具(オフ)…(シラガイ)。白貝。サラガイとも言う。校注...
--凝海菜(コルモ)…テングサのこと。
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**鉱物物産 [#a5edb42e]
--水精(スイショウ)…水晶
--碧玉(ヘキギョク)…青瑪瑙(アオメノウ)
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---この辺りの読みの解説は[[『和名類聚抄』]]を参考にしてい...
即ち、出雲国風土記から和名類聚抄に収録されたものを、和名...
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