金山彦神=金山姫神
書紀本文には記載のない神である。
古事記では、伊邪那美神が神避る時に、たぐりから生まれた神とされる。
いうまでもなく鉱山の神である。
良く誤解されているが、山神であり、鉱物神や鍛冶神ではない。
金山彦、金山姫として夫婦神とされているのは、この神から
御子神が生まれたことを表しているのであろう。
ただその系譜はすでに失われている。
後に記すつもりだが、鉱物神はこの夫婦神の御子神と考えられるのである。
「たぐり」即ち嘔吐物から生まれたとされていることは、象徴的で、
坑道の入り口付近の様子を表していると考えることもできるのである。