姫嶋
古事記では女島と記述される。
「天一根」(アメヒトツネ)と呼ばれる。
(書紀)の国生み神話にはこの島の記載はない。
この島は、大分県国東半島沖の姫島である。
4つの火山が連なって出来ている島であり、地質学の標本室とも呼ばれるほどに変化に富んだ島である。
古来より、黒曜石を産出してきた島で、姫島産のものは乳白色であり珍重された。
九州では姫島と阿蘇が黒曜石産地として有名である。
この島は又、比売語曾(ヒメコソ)神社でも有名である。
姫島が「天一根嶋」と呼ばれる事を考えると、この島はよほど古来より重視されていた島であると考えられる。
周防灘の海上ルートとして、国東の伊美−姫島−祝島−上関というルートが古来よりあり、
5年に一度行われる、伊美別宮社の神舞行事では、伊美から祝島に「神体渡御」「神舞奉納」が行われる。

西暦2000年が神舞の年に当たる。