屋代島
古事記では大島と記述される。
「大多麻流別」(オオタマルワケ)と呼ばれる。
(日本書紀)では(本文)と(一書の9)で、大洲と記される。
この島は、山口県の周防大島である。
金魚の形をしており、その口に当たる所が大畠瀬戸で、今は大島大橋が架かっている。
大畠瀬戸に面する山腹に、「大多満根神社」がある。
主祭神が「大多麻流別命」となっているから、この神名は、この島の開拓神と思われる。

大畠瀬戸は、急流で知られ、瀬戸内航海の際の潮待ち港として栄えてきた。
「屋代」の地名は、この潮待ちの場所の地名でもある。

この島は又、大島村上水軍の居所でもあった。
この島には、又仁徳天皇にまつわる般若姫伝説があり、
般若姫は、この大畠の瀬戸に身を投げたという。
般若姫というのは、大分県臼杵市の炭焼き長者の娘のことである。


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