《阿波へ》
今回のコース
山口→岡山→瀬戸大橋→丸亀→阿波三好→吉野川→美馬→徳島→神山→山川→瀬戸大橋→山口

以前から気になっていた、阿波へ

四国行きは2年ぶり。前回は香川だけであった。
四国西域は吉野川で二分されている。南は剣山を中心に険しい山地帯で、南は讃岐山脈が東西に走る。
田植え時期を外したつもりだったが、完全に予想が外れ、まさに田植え時期であった。
やはり南国である。
最初に感じたのは、香川の坂出から琴平にかけて、国道沿いに空き店舗が多いと云うことである。
数年前、瀬戸大橋開通あて込みで、数多くの店舗が作られたのだろうが、
この不況下で持ちこたえられなかったのかも知れない。

高速を善通寺で降り、国道32号線を南下し、猪ノ鼻峠を越える。
山が険しく、植林も少ないためか、自然林が多い。
谷向こうの西山の山頂に集落が見える。不思議な感じがする。どうやって暮らしているんだろう。
西山遠望

吉野川には三好町で遭遇。
ガソリンが心許なくなり、朝の散歩がてら時間つぶし。
セルフサービス24時間のスタンドがあったけど、リッター93円は高い。
岡山で注いでおくべきであった。
三好町案内板

徳島自動車道が出来つつあり、そう20年ほど前とは、かなり様子が変わっていた。
上流にダムが造られ、高速道建設もあり、現在護岸の堤防工事のさなかである。
暴れ川の水量は、心なしか少なく、穏やかな流れに変わっていた。
河原では、川遊びを楽しむ家族であふれている。
鮎釣りの時期でもあり、川船が幾艘も出ている。そう、30年前の広島太田川の光景である。
数年もすれば、吉野川も太田川同様に、人と大きな堤防で離ればなれにされてしまうことだろう。
川は水量を減らし、澱み始め、下流ほど死んだ川になってしまう。そんな予感がする。

今回の主要目的は、美馬郷。美馬郷と云うのは、その昔美しい馬が飼われていたからだとか。
で、伊邪那美神社の確認である。
美馬町の河畔で伊邪那美神社を確認。これは別稿に記す。
元社地探しで、竹藪の中に入り、彷徨いたが、確認できなかった。
竹藪には、筍が今を盛りに生えてきている。4本ほど堀上げて土産に・・・(内緒)
生かじりしたが、なかなか良いできばえ。
続いて、穴吹町の伊邪那美神社も確認。これも別稿に記す。

石井町から、気延山を迂回し、鮎喰川を遡上する。
この方面は、まださほど大規模な河川工事が進んでおらず、道は狭いが、落ち着いている。
阿波の国の国元である。

道路途中で、「あめご寿司」の看板。
店にはいると、おばさんとお婆さんが二人。その場で作ってくれる。
持ち帰り専門。鯖寿司のようなものだが、なかなか美味しい。
好物のいなり寿司も頼んだのだが、所変われば品変わるで、作り方が多少違う。
これも又、なかなかお薦め。
あまご寿司

徳島の人は、狭い道になれているのか、対向車がぶんぶん飛ばして向かってくる。
一旦停止して待つ人も少ない。今回3ナンバーの4WDレガシーで来たが、車幅が広く、離合が怖い。
小型車で来るべきであった。

《神山町》
神山町で、変な看板を発見。知る人ぞ知る、噂の悲願寺。
阿波ヤマタイ国

つい、気になって、山中に入る。と、直に、「この先通行止め」の看板。
仕方ないので、裏道を探す。これがえらいオフロード。
延々1時間余り、砂利道、山道が続く。Uターンできる程の道幅もない為、進むしかない。
対向車が来たら、離合もできない。
4WDでなければ、とても進めるような道ではない。
後で解ったことだが、付近の林道中最も荒れたコースであった。
オフロードバイク向けコースだと。まさに。スーパー林道ではなく、スーパーワインディング林道。

悲願寺からの帰路は、同じ道を戻る気にならないので、別道をとったが、何のことはない。
来るときに「この先通行止め」の看板のあった場所に出た。
全然行き止まりじゃない!。舗装もされているではないか!。何だあの看板は!。

神山温泉に入る。アルカリ性重曹泉で、ややヌルヌルしている。
火曜休みで、夜は8時まで。サウナ・打たせ湯・ジェットバスがあり、まずまず。

温泉の後はアイスクリームとラーメンと決めているのだが、ラーメン屋が無い。
なんで? 金ちゃんラーメンしかないの?

山川町へ抜ける途中、大変な人混み。何事かと思えば蛍祭りであった。夜店が出ている。
で、車を降りて蛍見物。ところが、蛍はさほどいない。
蛍より人の方が多い。苦笑。山口の田圃の方が断然多い。
カメラのフラッシュがあちこちで焚かれている。写る訳無いだろうに。
やっぱり蛍は、耶馬渓、大谷渓谷のもんだね。

吉野川を遡上しつつ、しつこくラーメン屋を探す。本当に無い。あるのはお好み屋ばかり。何で?
一件あったのは道産子ラーメン。まさか、阿波で道産子でもないよね。札幌ラーメンとは味が違うし。
結局池田町まで行って、やっと発見。例の池田高校の近く。
この店、子犬がなついていて、しきりと出入りする。
おばちゃんの談。「犬に何もやらんといてね」
後から来た客(常連?)が、食べ物やっておばちゃんに怒られていた。
「あんた等が食べ物やるからくるんよ」
今回の走行、約1100km
山口から徳島三好町まで、約3時間半。
帰りはもっと早かった。(^○^)
三好町 美馬町 穴吹町 神山町 すっぴん徳島
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